八幡宮

加賀郡吉備中央町豊岡上184(平成21年8月20日)

東経133度45分45.84秒、北緯34度53分42.07秒に鎮座。

 この神社は御北小学校と道路を挟んで北側の小丘中腹に鎮座しています。地図上では高低差が分からず、又神社はかなり奥に入っているのと、道路からは注連柱が見えなかったので、始めは入口が分からず行きすぎてしまいました。帰りは道路の反対側から見るので崖上の石段の途中に注連柱が見え、無事参拝の運びとなったのでした。
 道路から石段を上がっていくと右に曲がったところに注連柱があり、そこからは直登の石段参道となります。途中に随神門がたち、随神門の上もやはり直登の石段参道となりますが、ここだと境内入口に狛犬が見えるので元気モリモリ。気力も回復して、それでも息を切らせながら境内に辿り着くと、杉を主体とした鎮守の杜を背景に、唐破風付きの拝殿が正面に見えます。その後ろには妻入りの本殿がたち、右手奥には境内社、左手奥には参集殿らしき建物が、整然と整えられています。
 広い境内には木の葉も落ちてなく、綺麗に清掃整備されたとても気持ちの良い神社です。きっと今でも地域の方々の崇敬の篤い神社なのでしょうね。

 この社に案内は無く、御祭神は誉田別命と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は不明です。例祭日は10月第3土曜日、翌10月第3日曜日の「加茂大祭」時に総社宮に集合するする8つの神社の内の一社です。「加茂大祭」とは旧・加茂川町内にある8つの神社が総社宮に集合。そして総社宮も加って9社で祭りを行います。複数の神社が集まって祭りを行う形式を「寄宮祭(よせみやさい)」といいますが、社伝によると加茂大祭は、天喜年間(1053〜58)からの歴史があるお祭で、途中戦国時代の200年は行われなかったようですが、その後は継承され、この様な珍しい形式が現在まで伝わっているのだそうです。

社頭
注連柱と石段の参道
随神門
境内入口
境内入口にいる嘉永5年生まれの狛犬
やや小振りで姿勢良く、愛嬌があって何処か可愛い狛犬です。浪速とも出雲とも異なる造りで、四国に渡った時に良く見た狛犬なのですが、産地というか何処が発祥の地なのでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永5年(1852)11月吉日建立)
境内の様子
拝殿
本殿
本殿木鼻・狛犬と象
境内社:竃神社 境内社:斎宮
境内社:若宮社、祇園神社、?社 神輿倉?
参集殿?
裏参道入口に建つ木製鳥居と額