閑谷神社

備前市閑谷(平成17年7月19日)

この閑谷神社は、国指定特別史跡である閑谷学校の一角に鎮座しています。かまぼこ形の石塀で囲まれた閑谷学校史跡へ入ると正面に見えるのが閑谷神社で、江戸時代には東御堂と呼ばれていた社殿は拝殿、弊殿、本殿と一直線に奥に続き、少し離れて神庫があり、いずれも国指定重要文化財となっています。この社殿は簡素で華やかさはありませんが、藩祖の人となりを感じさせる威厳を持った造りです。御祭神は池田光政、池田輝政、池田利隆で、創建当時は後期池田藩の藩祖とされる池田光政を祀るために貞享3年(1688)に建てられました。
また閑谷学校は、池田光政の儒学に基づく士庶共学、庶民も含めた平等の教育を目指す考え方を目指し、津田永忠が寛文10年(1670)から元禄14年(1701)にかけて完成させた、武民共学の学校です。

神社外観

中門(国重文)

当時は中庭と呼ばれていた拝殿(国重文)

当時は階と呼ばれていた渡り廊下の弊殿(国重文)と、池田光政の諱にちなみ芳烈祠と呼ばれていた本殿(国重文)

閑谷学校の様子

学校遠景

このかまぼこ壁は珍しいし、とても重厚でありながら優しい感じがします。

中国風な校門

屋根に備前焼の瓦が使われている
国宝の講堂。左の小さな建物が藩主の居室。

講堂内の様子

前面の池には鴨がのんびりと集っていました