大内神社

備前市香登本1249(平成21年8月23日)

東経134度07分45.15秒、北緯34度43分41.38秒に鎮座。

 この神社は香登小学校の東約200m、旧山陽道沿いに鎮座しています。
 旧山陽道沿いに立つ鳥居を潜り白壁に囲まれた広い境内に入ると参道に明治29年生まれのユニークな狛犬がおり、正面に随神門が建っています。左には境内社の香登招魂社と稲荷神社が祀られ、稲荷神社本殿脇には新旧1.5対の備前焼のお狐様がおられます。随神門を潜ると石段脇には境内社が三社。石段を登り、やはり白塀に囲まれた上の境内に入るとすぐに開放的な拝殿が建立され、幣殿、檜皮葺き三間社流れ造りの本殿と続いていますが、本殿は元禄16年(1703)建立で備前市指定文化財です。ここも又明るく広く、社殿左右に数多くの境内社が祀られています。特に荒神社、稲荷神社、須賀神社の三社前には明治40年生まれのこれ以上は余りないと思うほどのユニークな狛犬がいて、思わずニンマリ、笑ってしまいます。
 境内社に「総神社」があり、この地域の中心的な役割を果たしていた神社であったことが想像できますが、白壁に囲まれた境内の佇まい、社殿の豪華さ、狛犬のユニークさ、境内社の多さからいっても推奨に値する神社でした。

 御祭神:大山祇神、木花佐久夜姫神、大市比売神、大香山戸臣神、他
 祭礼日:不明
 境内社:香登招魂社、稲荷神社、虫除神社、大酒神社、牛神社、総神社、天神社、金刀比羅宮、八幡宮、荒神社、稲荷神社、須賀神社
 由緒:旧郷社で、岡山県神社誌によれば、御祭神は、大山津見神、大市比売神、木花之佐久夜毘売神、大香山戸臣神。創建年代は不明ですが、大宝年中香登臣秦大兄が修繕をしたと社記にある、といいます。元禄16年(1703)建立の本殿は市指定有形文化財となっており、南西の一角に香登一里塚の碑が建っています。

社頭 明神鳥居 鳥居に架かる額
神門
参道の様子
参道途中にいる明治29年生まれの狛犬
徳島など四国で良く見てきた石材の角を有効に使って鼻先の部分が造られている狛犬です。ユニークですが、彫りがやや単調です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・岡田豊吉 明治29年(1896)丙申10月建立)
境内社:香登招魂社
 
境内社:稲荷神社
稲荷神社本殿脇にいる建立年代不明の備前焼のお狐様
稲荷神社本殿脇にいる先代さん一体
随神門
境内社:虫除神社
 
境内社:大酒神社
 
境内社:牛神社
 
境内入口
拝殿
幣殿
本殿
社殿左側に祀られる境内社

境内社:総神社
 
境内社:天神社
 
境内社:金刀比羅宮
 
社殿右側に祀られる境内社

境内社:八幡宮
 
荒神社、稲荷神社、須賀神社を護る明治40年生まれの狛犬
短い前脚を踏ん張り、お尻を落として威嚇する姿は、まるで陸に上がったセイウチの雄のように見える、超ユニークな狛犬です。明治40年にもなって、こんなはじめ進化のような狛犬が造られていたのですね。私としては面白くて好き系の狛犬ですが…。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治40年(1907)建立)
境内社:荒神社
 
境内社:稲荷神社
 
境内社:須賀神社