諏訪赤坂神社

燕市吉田下中野(平成18年5月3日)

 この神社は越後線・吉田駅の南約1.1km、国道116号線に面して鎮座しています。
 遷宮祈念碑を要約すると、「諏訪・赤坂神社の創立年月は不詳ですが、当村の産土神です。現社殿は慶応2年の再建です。社は古より下中野主諏訪ノ腰にありましたが、昭和40年旧国道建設のため、現在地に遷座しました。」となります。諏訪神社はもちろん御祭神は大国主神の御子神・狩猟の神、勧農神、武神の建御名方命ですが、赤坂神社については分からなかったので調べてみたところ、奈良県天理市に和爾坐赤阪比古神社(わににますあかさかひこ)があり、御祭神は阿田賀田須命(赤坂比古命)です。古に勢力を持っていた和爾部の祖神が阿田賀田須命ということですが、赤坂とは、「ベンガラ朱」ないしは鉄にちなむ地名ということです。

神社入口 遷宮祈念碑
昭和6年生まれの鼻が大きく、ゲジゲジ眉毛の短足しょうわ狛犬。
でも所謂岡崎型のしょうわ狛犬とは違い手彫りの味わい深さがあります。
(昭和6年9月建立)
境内の両部鳥居 拝殿の額
「諏訪大明神・赤坂大明神」
社殿 境内社・稲荷社
明治34年生まれの狛犬。
こちらの方が首が短く太めなのですが、新潟市和納の住吉社
(石工・池上利作)の狛犬に似ているように思いました。
(明治34年9月建立)