神明宮

新潟市西蒲区西長島 (平成18年5月3日)

 この神社は岩室小学校の南東約150mに鎮座している西長島地区の鎮守社です。明るく綺麗な境内に朱の両部鳥居が建ち、この地域に多い竹の棒に縄を巻き付け、七五三の〆の子の藁が垂れる、真っ直ぐな注連縄が架かっています。社殿は拝殿と本殿が一体になっています。
 ここ新潟では諏訪神社に次ぐ数の多さに驚いた神明神社ですが、私は明治期に諏訪神社などが御祭神を差し替え、改称したものと思っていたところ、中山諏訪神社に「神明社は天照大神を祀る神社で、天照大神は皇祖神として伊勢神宮に祀られています。江戸時代に伊勢講が盛んになり、一生に一度はお伊勢参りをすることが望ましいとの願望が普及し、地方にも盛んに神明社が建てられました。」とあり、様々な事情が複雑に重なり合って現在の姿になったのだという認識にたどり着きました。

神社全景 拝殿
明治22年生まれの浪花狛犬。
吽は玉取ですが左前脚に損傷があり、その他は阿吽供に身体の瘤など綺麗に残っています。
こち亀の両さん眉毛と、まん丸団子を三つくっつけたような鼻が、面白い狛犬です。
(明治22年6月建立)
拝殿の木鼻狛犬。
潰れたような顔で、毛先が立ち上がった鬣と、
柱の前に横に張りだした前脚の造りが変わっています。
本殿覆い屋