三社神社

新潟市西蒲区和納 (平成18年5月3日)

 この神社は越後線・岩室駅の西約300mに鎮座しています。地図には「熊野大御神」とありましたが、両部の三輪鳥居には、左から「日枝大御神」「八幡太神宮」「熊野大御神」と、三社の扁額が架かっており、本来は「三社神社」というのが正式名称のようです。立派な鳥居を潜ると、私達が参拝する神社にしてはかなり広い境内に、樹齢800年とも1200年ともいわれるご神木の大ケヤキが聳えています。正面にはお寺のお堂のような拝殿が建ち、瑞垣内には周囲を囲われた本殿を出雲構え獅子が護っていました。
 生憎、案内が無く由緒はわかりませんが、この神社は毎年7月の終わり頃「和納十五夜まつり」に京都祇園祭りの影響といわれる祭り囃子や棒使い、神輿渡御、神楽舞などとともに、2日目には、全国的にも珍しい「草花火」を上げる伝統行事が行われています。「草花火」とは物干し竿ほどの太さの竹を切り、その節に火薬を詰めて、勇気ある男衆が手に持ったまま発火させ、火花を豪快に吹き上がらせるものだそうです。一説では400年以上前から行われていたと言われています。

   
両部鳥居と三輪鳥居の合成した鳥居、
何という名称なのでしょうか?
大きく立派な拝殿
明治30年生まれの獅子頭のような大きな鼻を持つ狛犬。
耳を後ろに流し、姿勢良く座っています。
(明治30年8月吉日建立)
本殿。左右・後方が囲われていてよく見えません。
瑞垣内の出雲構え獅子。
阿の下顎が欠けており、耳と顎の下の髭が長く、太ももと尻尾に巻き毛の装飾があります。
樹齢800年とも1200年ともいわれるご神木の大ケヤキ。
一本は中が殆ど空洞で、これで良く生きていると思うほどの姿をしています。