槇神明宮

新潟市西蒲区巻甲 (平成18年5月5日)

 この神社はJR越後線・巻駅の西500m、374号線に面して鎮座する、巻町の総鎮守です。同じ境内に「槇神明宮」と「草薙神社」が並立して鎮座していますが、これは元「神明宮」だった社地に「草薙神社」などを遷座したため、「巻神社」と改称したのではないかと思われます。合祀と言うには社号標や参道など余りにも「草薙神社」の方も整いすぎていましたので、両社別々に記載することにしました。
 由緒書きによると、御祭神は天照皇大神と豊受大神で、江戸時代の二度の大火により資料が消失しているため創建は不詳ですが、社伝によれば巻町当初からの鎮座と伝えられています。寛永10年(1633)に本殿改築、貞享元年(1684)に拝殿改築の記録が残り、現在の社殿は安政2年(1855)に新築されました。天文年間(1532〜1554)には、上杉謙信公の崇敬篤く、祈願社として寄進を受けていました。元和4年(1618)に牧野右馬允公が長岡に入封して以来祈願社と定め、代々城主の参詣があったといいます。詳しくは下記写真でどうぞ。
 私達は裏口付近に車を止め参拝したのですが、本殿脇に先代さんがいて、「ここから入らなければ、きっと見つけられなかったわね。ラッキー。」とまず一喜び。表に回ると流石巻町の総鎮守。社地は広いし、社殿はとても立派です。境内社までがとても渋い造りで、狛犬は3対も見られます。また例祭日でもないのに結構たくさんの人が訪れ、今だに地元の方々に崇敬されているようです。

神社入口 境内の様子
大正10年生まれ、入り口のミニ怪獣のような狛犬。
(大正10年5月吉日建立)
荘厳な拝殿 拝殿正面の「巻神社」「神明宮」の額
本殿脇にいて、本殿を背に睨みを利かせている先代さん。
ご健在ならば、とても変わった面白い狛犬だったと思います。
本殿左側の「昭忠碑」
昭忠碑をお守りしている戦時中に建立された狛犬
(新潟市石工・竹石 籐吉  昭和17年11月建立)
境内社・稲荷神社入口 境内社・稲荷神社社殿