神明宮

新潟市西区新通 (平成18年5月4日)

 この神社は新潟西バイパス・高山ICを出たら2号線で南下し、仲新橋を渡り、笠木小の前から北にはいると仲才の公民館の前に鎮座しています。
 「手入れが行き届いている境内」と思ったら、年番の方がしっかりとお守りしている神社でした。この日も年番の家の方が境内の草むしりをしていらしたので、創建をお聞きしたところ、不詳ということでしたが、わざわざ拝殿の扉を開けて中に入れてくださったり、注連縄の作り方を実演してくださったり、年番制のことや地域のこと等色々教えて頂きました。今までただボ〜ッと「注連縄も色々な形があるな〜。面白いわ。」程度にしか考えていませんでしたが、実際造る課程を見せて頂くと、その大変さがしみじみと分かりました。これからは注連縄を見る目も変わっていくことでしょう。
 ここも、神明宮なので御祭神は天照皇大神です。

神社全景
拝殿
明治35年生まれの出雲丹後狛犬。
この狛犬は本場出雲から持ってきたものと思われます。
気候風土の違いからか、出雲の地ではこの年代の狛犬はもうボロボロの
状態のものがかなり見られましたが、ここ越後では殆ど剥落もなく、
ご健在のようです。身体に注連縄を架け、大事にされているようです。
(明治35年8月15日建立)
拝殿内の様子 本殿正面から
本殿前の随神さん。
今年の年番のご婦人は「この随神さんはかなり古い良いものですよ。」とおっしゃっていました。
拝殿の木鼻狛犬。威厳があり躍動感に富んだ良い木鼻狛犬です。

この方が今年の年番の家のご婦人です。年番は3年ずつの持ち回りだそうです。優しく丁寧な方で、境内の草取りをしていた手を休めて、わざわざ拝殿の扉を開けて中に入れてくださったり、注連縄の作り方を実演してくださったり、地域のこと、神社の維持の大変さ等色々お話くださいました。今まで、もう出来上がっている注連縄しか見たことが無く、始めて見、またお聞きした注連縄作りの過程に、凄くご苦労の跡が感じられ、これからは注連縄の見方も変わってくるのではないかという予感がしました。又、ここで〆の子の藁は七五三に造られていることを教えて頂きました。