神明神社

新潟市西区坂田 (平成18年5月4日)

 この神社は佐潟公園の南東1km、坂田公民館のすぐ傍に鎮座しています。
 旧坂田新田村の産土神で、社殿が元禄時代(1688〜1703)造営とありますから、その頃かそれ以前の創建と思われます。御祭神は天照皇大神です。
 この神社には義経に関する哀しい伝説が残っています。「その昔、この神明神社にあった梨の大木は、人に化けるといわれていました。地元の人たちは、そんな「テンポ(嘘)」な話があるかというので、この木を「テンポナシ」と呼んでいました。ある時奥州への道すがら義経一行がこの地を通ったとき、赤塚の中原家がいろいろと世話をしました。そして、いつしか中原家の娘は義経が好きになってしましました。けれど、義経一行は奥州へと旅立ってしまい、娘は悲しみのあまりこのテンポナシの木で首をつって死んでしまった。」というお話です。(新潟市総務局国際文化部歴史文化課・新潟市とその周辺の義経伝説より)

神社入口と社号標 参道の両部鳥居
ここは棒状の注連縄ではありません。
江戸時代末期に生まれた出雲構え獅子です。
威嚇の表情が鋭く、今にも飛びかからんとする気配が感じられます。
(慶応元年(1865)12月建立)
拝殿 拝殿内の様子と奥に元禄時代造営の本殿