神明宮

新潟市西区小針 (平成18年5月4日)

 この神社はJR越後線・小針駅の南南東900m、西川の土堤近くに鎮座しています。
 創建は不詳ですが旧小針村の産土神で、御祭神は天照皇大神です。耕地整理に伴い隣村の市左衛門郷屋村外新田の神明社が合祀されています。
 嘗てはかなりの社地があったものと思われ、参道の入口から境内までの間に道路が通っています。けれどその参道の両側は住宅地となっていました。明るく開放的な境内は綺麗に保たれています。生憎本殿は覆われていますが、参道には出雲構え獅子の狛犬が居り、拝殿には挙鼻や脇障子に彫刻が施され、屋根には瓦材の出来の良い狛犬が鎮座しています。清々しい感じの神社でした。

参道入口 境内入口
参道途中の大正5年生まれの出雲構え獅子。
これは本当に出雲の地から持ってこられたもののようです。
姿・形も石の材質も、出雲のものでした。
(大正5年9月建立)
境内の様子 拝殿
拝殿の屋根上には瓦材の狛犬が文字どおり鎮座していました。
阿吽が反対ですが、良い面構えで睨みを利かせています。
この手のものとしては保存状態も良く、又、とても良い出来のものです。
挙鼻の龍の彫刻は少し彫りが浅いようですが、動きがあり、良い造りです。
脇障子には狛犬と虎が彫られていました。
本殿覆い屋 末社の石の祠