神明社

新潟市西区神山 (平成18年5月4日)

 この神社は御手洗潟のすぐ北に鎮座しています。神社の入口は赤塚地区にあり社殿が神山地区に建っているので、住所は神山としました。伝承によると、かつてこの一帯は入り江で、船着き場でしたが、寛治年間(11世紀末)の地震と津波で地形が変化し、村民が現在の赤塚地区に移転したのだといいます。佐潟や御手洗潟は、かつての地形の名残だそうです。
 延喜式神明帳の「船江神社」論社のひとつで、他の論社は新潟市古町の船江大神宮があり、御祭神は天照皇大神です。(新潟市神社探訪参照)
 道路から見えた入口の鹿島鳥居を潜ると参道の真ん中には大木が聳えていました。その後は、鬱蒼とした杜の中の苔むしたガタガタの急階段となり、足下に気を付けながら上り詰めると、突然視界が開け抜けるような青空の下、蔵造りのようなコンクリート製の社殿があらわれ、その落差にビックリ!! そして境内右手はずっと八重の桜が満開で、夫と二人の静かなお花見を満喫してきました。近年階段が使用されなくなったのは、この神社の左手に集会所のような建物があり、その為か社殿裏側に快適な道路が出来下から登る必要がなくなったためと思われます。

神社入口の鹿島鳥居 参道の真ん中に大木が聳えています
苔むして、とても現在は使われて
いそうにもない階段の参道
コンクリート製の社殿
拝殿内の本殿 境内社
明治16年生まれの潰れた顔の狛犬。
でもほのぼのとさせる物があり、特に吽は眼が知的で好きな狛犬です。
(明治16年8月15日建立)
抜けるような青空の下、境内には八重桜が満開で、夫と二人しばし見とれておりました。