早鵜神社(本当は廬(へん)と鳥(つくり)で「う」の旧漢字です)

新潟市西区木山 (平成18年5月4日)

 この神社は木山地区の西の端に鎮座しています。地図には早観神社と誤植してあります。1km程西には御手洗潟や佐潟公園があります。
 変わった社名と鵜草葺不合尊(ウガヤフキアヘズ)という珍しい御祭神の神社ですが、創建は分かりません。昔は早尾明神と呼ばれていたので、現在の社号は「はやお」が「はやう」と訛ったのでしょうか。
 この神を祀る神社としては宮崎の鵜戸(うど)神宮が有名です。鵜草葺不合尊は、山幸彦と海神の娘である豊玉毘売の御子神ですが、母神の豊玉姫が産屋の屋根を葺き終えないうちに早産した神といわれ、この名が付けられたそうです。事績の記述がほとんどなく、天皇が山から海までを支配する、その支配力を表すために創作されたのではないかと言われる神で神武天皇の父神ということになっています。

社号標 神社入口
境内の様子と奥に拝殿 参道途中の昭忠碑
年代不明の出雲構え獅子越後バージョン
拝殿内から本殿正面を臨む