夜都伎(やとぎ)神社

天理市乙木町(平成17年1月3日)

山の辺の道の途中に鎮座する神社で、御祭神は武甕雷神、経津主神、姫大神、天児屋根命です。この神社の前を歩く人は沢山いましたが、神社の境内に足を踏み入れる人は疎らでした。
そんな中、私達の前に由緒を熱心に写真に撮っている方が居て、夫と話し始めました。この方がメル友となった兵庫県の豆石煌さんで瀬戸内の西島にある『コウナイの石』を研究なさっているとの事。早速『仮説、コウナイの石』という印刷物を戴き、『世の中には色々な物に興味を持ち、とことん研究している方もいるんだな〜。私だったら違う物に見えるけど』とか、『巨石は源日本人の信仰の一つの対象物でもあったので、あながち私達の趣味と無関係ではないわね〜』などと考えながら、面白く読ませて頂きました。
この神社はこんもりとした森の中に、奈良では珍しい萱葺き屋根の拝殿が境内の右手に建っていて、その後ろに春日造り檜皮葺の華麗な本殿が4棟並んでいます。境内は木々に遮られて風が無く、冬の日だまりの中、時の経つのを忘れる程ノ〜ンビリと参拝出来ました。

茅葺き屋根の拝殿

(慶應3年(1867)3月3日建立)

おひな祭りの日に奉納された捲れ上唇の浪花狛犬

大小4棟の色鮮やかな檜皮葺本殿