八阪神社

桜井市東新堂(平成19年1月3日)

 この神社は近鉄大阪線・大福駅の北北東約900m、寺川の右岸近くに鎮座しています。東新堂の産土神社ですが、案内が無く創建由緒は不明です。そんなに広くない社地の神社ですが、境内も社殿も綺麗に清掃され、地域の人達の崇敬の気持ちが伝わる神社でした。また、ここには4対もの狛犬が棲息し、私達狛犬ファンには見逃せない神社です。

社号標 神社入口
文久6年(1866)生まれの狛犬。
この狛犬は玉垣の外にいました。珍しい配置なのではないでしょうか? 
目が丸く刳りが深いのは、丁度流行の時期の建立でもあるし、
もしかしたら象眼が施されていたかもしれません。
阿は平歯で口が大きく裂けた感じがしますが優しげで、
吽は鼻の下のお髭のせいで、ダンディーなおじさん…というイメージが湧きました。
(文久6年(1866)8月建立)
建立年代不明の浪花狛犬。
浪花は造りに余り変化がないので、いつ頃のものか皆目見当が付きません。
割拝殿 本殿
本殿玉垣前の狛犬。
建立年が彫ってあるのですが、余りに玉垣近くに置いてあるので読み取れません。
ただ、石工名が正造と名のみですので、江戸時代の建立と思っています。
これは口蓋がはっきりと彫られ典型的な浪花の顔つきで、
尾は団扇の様に広がり先を丸めています。
本殿前の明治40年生まれの狛犬。
吽には瘤の様な角が付き、阿吽共に鼻が大きく、まん丸目には瞳が丸く描かれています。
(明治40年12月吉日建立)
境内社