玉列神社

桜井市慈恩寺字赤井谷(平成19年1月3日)

 この神社は三輪山の南麓、国道165号線・慈恩寺北信号から一つ北東の信号を北に入り、突き当たりを左折するとすぐ右に鎮座しています。「官幣大社大神神社 摂社玉列神社」の社号標が建つ入口から、椿の大木や若木が植えられた長い参道が続き、広い境内の階段上に拝殿、その又奥に石垣が組まれ、本殿が鎮座しています。その境内や背後の山には、椿の大木がたくさん有りましたが、毎年3月には椿まつりが開催されるそうです。

 (神社案内板より)
 祭神:玉列王子神(たまつらおおじのかみ)
 配祀:天照大御神、春日大御神
 例祭:10月12日
 由緒:御祭神・玉列王子神は、御本社・三輪の大物主大神の御子神で、延喜式(延長5年・927)の神名帳にも見える 、初瀬谷における最古の神社であります。
 昔から、玉椿大明神として地元氏子区民は勿論、遠く、京阪神、東海地方に至るまで厚い信仰を集め、特に金色のお砂は招福のしるしとして尊ばれております。別称を玉椿大明神とも申し上げ、もとは鎮座地の大字慈恩寺の氏神として、尊崇をあつめていたのが、明治10年村社から大神神社摂社に定められた。
 境内社:大神神社末社・愛宕社(火産霊神)、猿田彦社(佐田毘古神)、金山彦社(金山彦神)、祓戸社(祓戸大神) 

神社入口 社号標
「官幣大社大神神社 摂社玉列神社」
参道の様子
珍しい色とりどりの椿の花が
沢山咲き乱れていました。
境内から振り返る参道の様子
境内の様子・誕生石 
 「古くから「誕生さん」と親しみをもって呼ばれ、ご祭神「玉列王子命」
に因んで、子宝石として古くから信仰を集めています。
 また初宮詣の折りには、この石の周囲を廻りながら
「ヘイチョウ カイチョウ・・・」と三度唱えれば、
元気で健やかな子に育つと言われています。」と書かれています。
奉納演芸場
多分神楽殿だと思うのですが、
そのものズバリ
「演芸場」と表現しているのは、
流石合理的精神の旺盛な
関西ならではかも…。
豪華な拝殿
本殿への階段下にいる天保11年(1840)生まれの太め狛犬。
太めなだけでなく滑らかな体つきで、又、堂々として威厳があり、保存状態は極めて良好です。
(天保11年(1840)12月吉日建立)
本殿前の嘉永4年(1851)生まれの狛犬。
この狛犬も極めて良い保存状態で、吽には角が付いています。
阿は獅子頭の様な顔つきですね。
一生懸命彫ってはありますが、少し彫りが堅い様に見えます。
(嘉永4年(1851)正月吉日建立)
拝殿裏からの本殿への階段 安永2年(1773)再建の
檜皮葺春日造りの立派な本殿
境内社、左から
「愛宕社(火(かまど)の神様)」
「猿田彦社(道と教えの神様)」
「金山彦社(金の神様)」
境内社「祓戸社」
余りに可愛い絵馬だったので