狭井神社

桜井市三輪(平成19年1月3日)

 大神神社の境内から左手に狭井神社参道が続き、ここも「山辺の道」と呼ばれています。この参道を300mほど行くと鳥居が建ち、鎮め池が眺められます。ここで山辺の道は池の西側を直進し、狭井神社の参道は東へ入り山辺の道と分れます。
 正式名を「狭井坐大神荒魂神社」といい、大神神社本社の荒魂をお祀りしている延喜式神名帳に記される古社です。古くは、「華鎮社・花鎮社(はなしづめのやしろ)」と称され、病気を鎮める神としての信仰が篤く、ご神水の湧き出る薬井戸があります。

 案内には
 主祭神:大神荒魂神(おおみわのあらみたまのかみ)
 配祠神:大物主神、姫蹈鞴五十鈴姫命、勢夜多々良姫命、事代主神
 由緒:当神社は、第十一代垂仁天皇の御世(約二千年前)に創祠せられ、ご本社大神神社で大物主神「和魂」をお祀りしているのに対して「荒魂」をお祀りしています。「荒魂」とは進歩的で活動的なおはたらきの神霊で、災時などに顕著なおはたらきをされます。特に身心に関係する篤い祈りに霊験あらたかな御神威をくだされ、多くの人々から病気平癒の神様として崇められています。今「くすり祭り」と知られる鎮花祭は、西暦834年施行の「令義解」に「春花飛散する時に在りて、疫神分散して瘟を行ふ。その鎮遏の為必ず此の祭りあり。故に鎮花といふ也」と記され、万民の無病息災を祈る重要な国家の祭りとして定められております。予って、別名、華鎮社・しずめの宮と称されています。又、御社名の「狭井」とは神聖な井戸・泉・水源を意味し、そこに湧き出る霊泉は太古より「くすり水」として信仰の対象になっています。
 御例祭:4月10日
 鎮花祭:4月18日
とあります。

 又、境内右側に神奈備山・三輪山への登拝口があり、社務所に住所・氏名・電話番号を申し出れば登拝できる様なので、「何れ、またの機会にぜひ山頂の高宮神社へも参拝したいね。」と二人で話し合っています。

社号標 神社入口
境内入口 境内から入口を振り返る
注連柱と注連縄
檜皮葺の荘厳な拝殿 本殿
拝殿左奥
こんこんと湧き出る「薬井戸」
「神体山・三輪山」への登拝口