桜井市大福(平成19年1月3日)
この神社は近鉄大阪線・大福駅の北約520mに鎮座しています。旧指定村社で、この社の鎮座する辺りが推古天皇の小墾田の地であったと伝えられています。推古天皇の宮は2つ造られて「豊浦(とゆら)宮」の隣に「小墾田宮」を造ったとも言われ、「明日香村豊浦 広厳寺(豊浦寺跡)付近、又は「桜井市大福 三十八柱神社付近」に造られたという説があるようです。ここには二対の石像狛犬が居りますが、その他、元禄8年(1695)の墨書が残る陶製狛犬と、木製狛犬が社蔵されています。
由緒書きによると
御祭神:宮中神三十六柱、伊邪那岐命、伊邪那美命
例祭:10月17日
由緒:聖徳太子伝暦(917)の注記により、推古天皇の小墾田宮(おはりだのみや)跡とも云われ、欽明天皇の孫にあたる聖徳太子が青少年期を暮らしていた宮も在ったと言われています。これにより、千年の昔すでにこの社のあったことがわかり、推古天皇聖徳太子が都せられ、十七条の憲法を発し、隋使裴世清を迎えて大陸との国交を開いた小墾田の地であると考えられます。
とあります。
境内社:多度神社(天津根子命)、祓戸社、十の森社(大物主社・大物主命と春日社・天児屋根命)。これらの境内社は明治22〜23年に合祀されました。