桜井市戒重557(平成19年1月3日)
この神社は近鉄大阪線・桜井駅と大福駅の中間あたりを、南北に通る国道169号線に面して鎮座しています。近鉄大阪線のガードすぐ北です。
御祭神:天児屋根命、天太玉命、武甕槌命、比売大神
例祭:9月10日
境内社:稻荷社、琴平社、瑜加神社、繁森社
由緒:旧村社ですが、延喜式神明帳に載る他田坐天照御魂神社の論社です。
市教育委員会の案内板には、「敏達天皇訳語田・幸玉宮推定地
敏達天皇の訳語田幸玉宮について、「扶桑略記」「帝王編年記」はともに磐余訳語田宮とし、磐余の範囲内にあったことが確認できる。訳語田幸玉宮の所在地については、従来、桜井市太田とする説と桜井市戒重とする二説があった。しかし、戒重村はかって他田庄と呼ばれ、また、戒重村の小字「和佐田」(わさだ)は明治以前「他田」(おさだ)であった。そしてこの春日神社は古くは他田宮(長田宮)と称したことなどからこの地域が考えられる。」とあります。
創建は不詳のようですが、江戸時代までは「長田宮」と称していたようです。
学生時代歴史の一環として習っただけの敏達天皇ですが、この社に来て、その天皇が遥か昔にこの地で政務を執ったり、生活していたのだと想像すると、自分も飛鳥人になったような妙な感覚にとらわれ、暫し想いは時空を越えて6世紀後半へとタイムスリップしたのでした。
神社入口 | 社号標 |
大正4年生まれの若々しい狛犬。 赤い前垂れを掛けられて大切にされているようです。 見事に揃った平歯が若さを強調しているようです。 |
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(大正4年2月建立) | |
拝殿 | 春日造銅葺の本殿 |
拝殿と本殿の間にいる慶応2年(1866)生まれの狛犬。 吽には小さな角が付いています。 ここまで獰猛な感じの狛犬はお目にかかったことがありません。 身体は丸めで福々しいのですが、皺を寄せた眉間、捲れあがった口蓋、 離れ気味の目などが威厳?いいえ威嚇の表情を最大限に表現しているようです。 |
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(慶応2年(1866)11月吉日建立) | |
本殿縁脇にいる木彫神殿狛犬。 本殿の綺麗な彩色と良くマッチした彩りがされています。 こちらは大きな眼にチョコンと瞳が描かれていたり、 疎らなノコギリ歯がユーモラスな表情を助長しています。 見ていると頬の筋肉が緩んでくる狛犬ですね。 |
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境内社 瑜加神社、琴平社等 |
境内社 |
狛犬の拡大写真はこちらで |