殖栗(えぐり)神社

桜井市上之庄(平成19年1月3日)

 この神社は桜井市役所の西約800m、上之庄と東新堂の境界あたりの寺川右岸近くに鎮座しています。

 御祭神:殖栗王,天児屋根命
 例祭日:10月1日
 由緒:創建は不詳で、延喜式神名帳の城上郡「殖栗神社」とされていますが、江戸時代から明治7年頃までは「三十八社神社」と称していました。同40年小字十ノ森にあった春日神社を合祀した時、十ノ森の近くに字江繰があったため社名を殖栗神社と改めました。その春日神社の祭神は不詳ですが、江戸初期には「藤森(とうのもり)、六神」とあり六柱の神を祀っていたようです。殖栗については「春日社記」に、茨城県鹿嶋市の鹿島大神を大和へ奉遷する際に、随行の中臣時風・秀行に殖栗連の姓を賜ったことが記されています。(大和・紀伊「寺院神社大事典」より)

社号標「式内 殖栗神社」 神社入口
境内入口 拝殿
文久3年(1863)生まれの、若々しく威勢の良い、悪戯そうな狛犬。どちらも一度落ちた様で補修の跡がみられます。
(文久3年(1863)建立)
彩色の綺麗な
一間社・春日造銅葺本殿
「三十八社」の銘が入った灯篭と
境内社・(左)稻荷社、(右)春日社
ご神木