宅春日神社

奈良市白毫寺町116(平成23年1月5日)

東経135度50分59.63秒、北緯34度40分6.38秒に鎮座。

 この神社は80号線から東に入った白毫寺と新薬師寺を結ぶ「歴史の道」 の中間辺りに鎮座しています。周囲を綺麗な玉垣で囲まれた社地の、入口に建っている社号標や灯籠を横に見ながら参道を進むと、四角い感じの狛犬がおり、鳥居を潜ると境内。割拝殿の中央を通って中に入るとすぐ目の前に幣殿、瑞垣内に本殿が建立されています。幣殿と本殿の間に建立年代不明の狛犬が居て、社殿左には山の神社も祀られています。大規模な神社ではありませんが、氏子さん達の崇敬の深さが感じられる神社でした。

 御祭神:天児屋根命、比賣神、末社:大山祇命
 祭礼日:10月体育の日
 境内社:山の神社
 由緒:遠く奈良朝の昔、河内の枚岡から春日の神 天児屋根命が御蓋山にお遷りになるとき、高円山下のこの地でしばらくお休みになったとの信仰伝承を、宅神社春日社では伝え継いでおります。
 第一回ご造営明和4年(1767)以来約240年間 由緒深いこの地に里人は神社を建て、天児屋根命、比賣神を祀り産土神と仰ぎました。
 山青く水清く、平和な田園に囲まれて里人は久しくこの氏神さまを仰ぎ 春日社禰宜が代々祭典に奉仕し、氏子達が20年目ごとに造営を重ねて昔の伝統を守り継いでまいりました。
 近くは昭和61年のご造営には、先人達の篤い信仰により春日若宮本殿の半分の大きさに本殿を新造し、末社山の神社を独立して祀り、神饌所、玉垣などを整備するなど、氏子の総力を挙げて旧観を一新し、祭礼もようやく盛儀となってまいりました。…後略…。

社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
入口にいる昭和61年生まれの狛犬
ずっと優しく良い感じではありますが、彫りの雰囲気が中国狛犬的です。意識的に厚みの角を取っていない変わった彫り方ですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和61年(1986)10月吉日建立)
割拝殿
幣殿
幣殿内の様子
幣殿と本殿の間にいる建立年代不明の狛犬
体に比較して顔が大きい狛犬です。尾が殆ど立体感が無く、かなり古い狛犬なのかもしれませんが、類例が無く、建立年代は推測がつきません。
狛犬の拡大写真はこちらで
本殿入口に立つ二の鳥居
本殿
昭和61年に春日若宮本殿の半分の大きさに新造されました。
境内社:山の神社
神饌所?