釣殿神社

奈良市佐紀町西畑(平成17年1月2日)

西畑の佐紀神社傍の極々小さな神社です。創建、御祭神などは一切分りませんでした。この面白い名称に、『御前池の畔に面した神社なので、その昔神々とか殿上人がこの池で釣りでも楽しんだという言い伝えでもある神社なのかしら?』などとついつい想像を逞しくしてしまいました。

【釣殿神社氏子・福井隆仁さんからの狛犬情報】 (平成17年9月28日追記)
釣殿神社の詳細について、お伝えしようと思って、メールさせていただきます。
創建は平安時代頃、式内佐紀神社(奈良市佐紀町字亀畑)の末社・市杵島姫神社として、創建されました。当時の御祭神は市杵島姫命。室町時代、戦国時代と、戦火に遭い消失。江戸時代初頭に、市杵島姫神社が再建とともに、佐紀神社の祭神の六御県命、経津主命の2神を「釣殿神」として合祀し、天児屋根命をも合祀。市杵島姫命と合わせ、3柱を祭神としています。
亀畑、佐紀神社と西畑、佐紀神社とともに栄え、10月9日(旧暦9月8日)を例祭日として、東京オリンピック以降、10月10日を例祭日と改定。現在は、10月体育の日前の土日が秋祭りの例祭日として、賑わいます。
当、釣殿神社は、現在、大和郡山市 柳澤神社の末社として柳澤神社宮司が兼務されています。また、氏子より年番神主という制度があり、日常はこの年番神主が管理しております。
1月1日、2月3日節分、6月出来初穂、10月秋祭り、11月新嘗祭には、平常時は釣殿神社蔵に保存されている木製「狛犬」と、重要文化財級(指定は受けておりません)の「蝉灯篭」が宝物として、社殿内に安置されます。その狛犬は、年番神主が代々管理しております。

(文久元年(1861)9月建立)

神社入口。ここの境内にも
小さな盛り土が沢山有りました。

座小屋と神餞所
前に明神鳥居、狛犬

社殿

耳垂れで扁平顔、身体中に模様の付いている浪花狛犬

その後、福井隆仁さんから、奈良市内の 秋祭りで活躍する 布団太鼓のみこし担ぎだしの写真などを送っていただきましたので、ご紹介します。関東では見かけたことのない貴重な写真です。

門外太鼓台です。うちの町内のみこしです。西畑佐紀神社で宮入で担いでいる写真です

奈良市 近鉄西大寺駅付近で、門外太鼓台が「サーセ」差し上げをしてる写真です。

奈良市佐紀東町の葛木神社で、宵宮のときに飾っている常福寺太鼓台です。
佐紀東町の太鼓台です。

門外太鼓台が町内を練り歩いてます。

西畑佐紀神社から出てくる西畑太鼓台です。
このときは車輪がついてます。

山陵町太鼓台
奈良市山陵町八幡神社の太鼓台です。

門外太鼓台
うちの太鼓台で組立てのときに撮影しました。

北三条太鼓台
奈良市の二条大路南五丁目の春日神社の太鼓台で、私たちの太鼓台とは形が違います。

なぜなら、佐紀町の布団太鼓は、京都府相楽郡木津町にある布団太鼓が流れてきたと伝えられており、春日神社より南側の布団太鼓は、大阪より伝わった太鼓台だといわれています。
形も大きさも多少違っているのが特徴です。