天満神社

奈良市興ヶ原町34(平成23年1月4日)

東経135度57分44.49秒、北緯34度43分56.35秒に鎮座。

 この社は布目川北岸に鎮座しています。
 神社は小丘上にあり、愛宕神社のように急傾斜の石段が高く長く一直線に境内まで伸びています。境内に上がるとすぐ目の前に狛犬がいて、社殿の建つ上の境内への石段が数段造られています。瑞垣の扉は閂で閉じられていましたが、拝殿と思しきところに賽銭箱が置かれていたので開けて入っていいのだと判断。瑞垣内に入ると拝殿、本殿の他に左右の脇社が二社祀られていました。
 参拝を済ませ境内に目を転じると、中央には萱葺屋根の趣有る能舞台が建ち、奥には社務所や社宝庫。境内入口や能舞台と瑞垣との間に聳えるご神木も中々の存在感があります。

 御祭神:管原道真公
 祭礼日:10月16日
 境内社:八幡神社、手力男神社
 由緒:三百年前、大北彌房なる人の鎮守であったのを、村の氏神としたとの伝えがある。
 祭神は管原道真公で、学問の神である。
 末社は八幡神社、手力男神社である。
 毎年10月、例祭前夜の宵宮祭には、大人による翁舞式三番が能舞台で奉納される。
 奉献石灯籠は、聖徳2年(1712)のものがいちばん古い。

社頭
社号標 入口にいる狛犬と一の両部鳥居
急登の石段参道
境内入口
境内の様子
社殿の建つ上の境内へ上がる石段脇にいる昭和7年生まれの狛犬
平歯が目立つ、笑っているような、惚けた感じの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和7年(1932)4月3日建立)
社殿の建つ上の境内と入口に立つ二の鳥居
拝殿
本殿
右脇社:手力男神社 左脇社:八幡神社
能舞台
萱葺屋根を四本の柱だけで支えている豪壮且つ開放的な建物です。田舎もなく萱葺屋根に住んだこともない私ですが、何故かしら萱葺屋根には郷愁を感じさせられ落ち着いた心持ちになるのが不思議です。
社宝庫 立石
境内の上がり框に聳えるご神木
能舞台と瑞垣との間に聳えるご神木