崇道天皇社

奈良市西紀寺町40(平成23年1月5日)

東経135度50分10.13秒、北緯34度40分12.8秒に鎮座。

 この神社は169号線・紀寺信号から西に入り約200mで左折すると左側に鎮座しています。入口には社号標と一の鳥居が立ち、巨大な山猫のような狛犬の間を通る参道を行くと神門。神門を潜り尚も参道を行くと、左には祖霊殿、祓戸社が祀られ、右には齋館。突き当たりには御神輿殿が建ち、拝殿はその手前左に参道に対して横向きに建立されています。重要文化財(旧国宝)の本殿をしっかりと見たかったのですが、高い塀内に建立されているので、残念なことに屋根しか見えませんでした。参道反対側には境内社や神楽殿などが建立されています。市街地の中の神社で、大きな樹木はありませんが、綺麗に整備された気持ちの良い神社でした。

 御祭神:早良親王(追号崇道天皇)
 祭礼日:10月15日
 境内社:祖霊殿、祓戸社、天満宮、稲荷社
 由緒:当社は平城天皇大同元年(1180年前)の創立にして桓武天皇の皇弟早良太子(光仁天皇・高野夫人第二皇子)の霊を鎮め祀る 天応元年桓武天皇の皇太子となる 延暦3年都を平城京より長岡京に移し天皇政事を太子に任せらる 同4年故ありて乙訓寺に幽閉され後淡路島に配流途に崩御あらせらる遺骸を仁井の里に埋葬された
 国内に凶事続出親王の怨霊との声高まり同17年天皇遺骨を大和八嶋陵に迎え同19年陵に於て追尊の儀執行せらる
 平城天皇大同元年社を建立 霊を慰められたのが当社の創立である

 重要文化財(旧国宝) 本殿 一棟
  一間社春日造桧皮葺
  棟札により元和9年霜月4日造営になったことを知る
  春日神社式年造営に方つて若宮の旧本殿を移建したるもので最古の建造物である

神社入口に立つ社号標と一の鳥居
参道の様子
入口に居る昭和61年生まれの巨大な山猫のような狛犬
(昭和61年(1986)7月吉日建立)
神門
灯籠の立ち並ぶ参道の様子
祖霊殿 神井?
境内社:祓戸社
境内入口に立つ二の鳥居
境内入口にいる文久2年生まれの浪速狛犬
若々しくやんちゃそうな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久2年(1862)壬戌6月吉日建立)
参道突き当たりに建つ御神輿殿
境内左に建立されている拝殿

本殿
本殿(重要文化財) 一間社春日造檜皮葺
元和9年(1623)、春日大社若宮神社の旧本殿を移築。
境内社:天満宮
境内社:稲荷社
神楽殿
齋館
齋館前にいる一体だけの狛犬
小振りながら実に堂々とした良い狛犬です。