法蓮稲荷神社

奈良市法蓮町1764(平成23年1月4日)

東経135度49分17.53秒、北緯34度41分32.76秒に鎮座。

 この神社は奈良高校北に隣接して鎮座する常陸神社と同じ社地に鎮座しています。現在は常陸神社の社地に間借りしているような感じですが、明治時代までは法蓮佐保山3(旧ドリームランド入口北側)の丘上に鎮座しており、近傍の住民より崇敬の篤い稲荷社だったようです。

 御祭神:豊受大神
 由緒:当稲荷神社は往古より法蓮字大黒が芝(現ドリームランド入口北側の丘上)に鎮座され法蓮を始め近傍の住民より崇敬されておりました。
 もともとこの地には隼人石、七匹狐と称される石塚が存在したところから狐と関連する稲荷信仰と結びつき稲荷大明神が奉信されておりましたが、明治16年にこの地は聖武天皇皇太子の那富山御陵墓と決定されることとなり、宮内省より堺県知事を通じ稲荷神社の移転が要請され結果として常陸神社の境内隣地が、清浄の地として社の移転先となり、ここに遷祀されたもので、以来百二十有余年、今日に至っております。
 ご祭神の豊受大神は食物の神、農業神としてだけでなく人間の生活にとって根源的な役割を司る神様として、その広大無辺なご神徳を慕われて、その信仰が広がり殖産興業、開運招福、火防の守護神として多くの人々に最も身近な神様として崇敬されております。

神社入り口
石段参道と並び立つ稲荷鳥居
社殿
境内社:稲荷社 境内社:稲荷社
境内社:稲荷社 藤瀧大明神碑