常陸神社

奈良市法蓮町1764(平成23年1月4日)

東経135度49分17.39秒、北緯34度41分31.96秒に鎮座。

 この神社は奈良高校北に隣接して鎮座しています。神社はひさご山という小丘上にあり、奈良の市街地近くにありながら、時折高校のグラウンドからテニスの球を打つ音が聞こえるだけの閑静な環境にあります。
 参道左には十二支の書かれた石塔が建ち、突き当たりを右に曲がると石段の参道が境内へと続きます。石段途中には子授けの神として知られるこの社ならではの「母子獅子」が建立され、妻入りの拝殿奥に石段、周囲を石垣で囲まれた覆い屋内に本殿が建立されています。

 御祭神:少名毘古那尊
 祭礼日:4月19日・大祭
 境内社:佐保姫大神、稲荷社
 由緒:常陸神社の御祭神を少名毘古那(すくなひこな)の尊と申す
 今より千余年の昔 国司たりし常陸大掾中臣無良自と云う人が 少那彦那の神を信じ一社を建立信仰せられたる 時 桓武天皇延暦七年 都を山城国愛宕郡へ遷し賜うに際し 祭神を当佐保岡の地に移し賜えり 
 然るに中世應仁の大乱により 神社も廃壊して神燈も絶へんとせしを 徳川の治世となり 八代将軍吉宗公社寺の由来を調べ再建ありし時 当神社を郡山の城主柳澤甲斐守吉里侯に申付御造営ありてより 参詣者続々と相集まり
 時移り 明治の後期拝殿社務所等を改築今日に至る
  わざわひは少名彦那の神なれば 祈るやまひも、ひたちなるらん

社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
参道の様子
石段参道

昭和6年生まれのこの社ならではの母子獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和6年(1931)4月吉日建立)
境内入口
拝殿
本殿参道と覆い屋
本殿
境内社:佐保姫大神 境内社:稲荷社