長尾神社

葛城市長尾471(平成23年1月7日)

東経135度42分48.1秒、北緯34度30分19.97秒に鎮座。

 この神社は近鉄南大阪線・磐城駅の約260mに鎮座しています。
 入口には「無事カエル」のお守りでしょうか?石造の「カエルの親子」が置かれ、 「式内大社長尾神社」の社号標を右に見て鳥居を潜ると、境内の左に手水舎、右に絵馬殿が配され、中央奥に狛犬が護る拝殿、瑞垣内に二社並立の本殿、境内社の嚴嶋神社が建立されています。
 瑞垣内に入れないので詳細は不明ですが、この社にはそれぞれタイプが異なる参道狛犬が三対と、神殿狛犬がいるようです。

 御祭神:水光姫命、白雲別命
 祭礼日:10月4日
 境内社:嚴嶋神社
 由緒:飛鳥京と難波を結ぶ日本最古の官道であった竹内街道と、伊勢・長谷街道が吉野・壼坂から下田・王寺を経て堺に至る長尾街道とが交差する交通の要衝をふまえた長尾の森の広大な神域に鎮座しております。正面の拝殿は、昭和十一年の新築で瓦葺、単層入母屋破風掛造、拝殿の正面に入母屋造の祝詞屋があり渡廊下で拝殿とつながれており、明治十七年の再建です。本殿は二社並立しており向拝が付された素木の春日造を基本にした紫宸殿造で、軒は二重繁垂木、桧皮葺の屋根には干木堅魚木が配されています。
 伝説では、長尾神社は東面し、大和高田市の竜王社は西面しており、両社は相対しています。竜王社は竜の頭であり、長尾神社は竜の尾をあらわしていると伝えられています。また・長尾神社は大蛇、つまり巳さんの尾で、三輪明神さんは、巳さんの頭であるとも伝えられています。
(「神社案内板」より)

 旧大和国葛下郡の式内社で、旧社格は郷社。
 このあたりを支配していた長尾氏の氏神とされるが定かでない。また吉野連との関係があるとされる。鎮座地は竹内街道、長尾街道、横大路が交差する交通の要衝であり、現在に至るまで交通安全祈願の神として祀られている。
 延喜式神名帳に「葛下郡長尾神社、大、月次、新嘗」と記されている。
祭神
 水光姫命は『日本書紀』で神武天皇東征に際し吉野川上に巡幸の際、井戸の中から現れた国神(くにつかみ)として記される井氷鹿で、水神・井戸の神である。
 『新撰姓氏録』では「吉野氏の祖先で、天白雲別命の娘豊御富登であり、水光姫の名は神武天皇が授づけられたもの」としている。 長尾神社には水光姫命が白蛇の姿で降臨したという伝承もある。
 白雲別命は水光姫命の父神で、天より降臨されたといわれる。神名から水神・雲の神とされる。
伝説
 むかし、大和に大きな蛇が住み、三輪山を三重にとりまき、その尾は長尾までとどいた。三輪明神(桜井市)が頭で、長尾神社はその尾にあたると言われている。
 また、竜が住んでいたともされ、竜王社(大和高田市)は竜の頭であり、長尾神社は竜の尾にあたるとされている。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
入口にいるカエルの親子
入口に立つ朱の鳥居 社号標
式内大社長尾神社」
参道の様子
境内の様子
拝殿前、明治34年生まれの狛犬
吽は角付きで、厳しいお顔の滋賀型狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治34年(1901)辛丑3月吉祥日建立)
拝殿
拝殿に掛かる額
本殿の建つ奥の境内の様子
二社並立の本殿を護る狛犬
拝殿脇から瑞垣が回され、本殿近くには行けませんので、瑞垣の隙間からやっと写真を撮ったのですが、吽には角があり、古武士のような面構えの渋い浪速狛犬でした。
狛犬の拡大写真はこちらで
二社並立の本殿
向拝が付された素木の春日造を基本にした紫宸殿造で、軒は二重繁垂木、屋根には干木堅魚木が配されています。又、肉眼では全く見えませんでしたが、本殿内にもそれぞれに神殿狛犬がいるようです。
境内社:嚴嶋神社
嚴嶋神社を護る狛犬
吽には角があり、シンプルだけど渋い魅力がある狛犬です。特に吽が良いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
絵馬殿