博西(はかにし)神社

葛城市寺口1231(平成23年1月7日)

東経135度42分44.58秒、北緯34度28分56.67秒に鎮座。

 この神社は近鉄御所線・市役所新庄庁舎駅の西南西約1.8kmに鎮座しています。
 博西の名前は「陵西」「墓西」(はかにし)とも書かれるように、屋敷山古墳の西側にあることに由来するそうですが、30号線から屋敷山古墳がある屋敷山公園脇を通り、こんもりとした森を目標に行くと、400mほどで畑地の奥の鍵の手に曲がった道の先に、生け垣の中央に鳥居が建立されている神社に行き着きます。
 境内右に手水舎、中央奥に狛犬が護る大きな拝殿が建立され、白塀の奥に国の重要文化財指定・本殿が建立されています。そして、この社では白塀の金属製の扉が開き中まで行くことが出来るので、室町時代末期に建立されたという二棟連結式本殿を間近に拝見することが出来ました。平成12年に保存修理が行われたばかりの本殿は、建立時の極彩色が復活し、素晴らしい壁画も見られ 、その見事さにただただ感激!!

 御祭神:下照比賣命(北殿)、菅原道真公(南殿)
 祭礼日:3月25日・祈年祭、7月15日・夏祭、10月7日・例祭、12月8日・新嘗祭
 境内社:春日神社、神明神社、熊野神社、稲荷神社
 由緒:本社はもと倭文神社或は波加仁志神社と称し寺口 大屋 新庄 桑海 中戸 弁之庄 南道穂 北道穂 西室 東室 柿之本 北花内 笛堂 曽大根の十四ヶ町村の総氏神として奉斉していたが、慶長年中に桑山氏が新庄に居住するに及び新庄外七ヶ村を割いて宇佐神祠に属させてからはだんだん少なくなり現在は寺口大屋二ヶ村の氏神である。

社頭
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前、建立年代不明の狛犬
優しそうな目つきの若々しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿

本殿の建つ奥の境内
拝殿と本殿の間に建立されている二の鳥居
国の重要文化財指定・本殿
本殿は二棟、南北両殿とも同じ規模の檜皮葺一間社春日造。両殿を障塀で繋ぐ連結式の数少ない形式で、室町時代末期の建立と考えられます。御祭神は、北殿(向かって右側)に下照比賣命、南殿に菅原道真公が祀られています。
本殿と本殿壁面の拡大写真はこちらで
本殿に向かって左の境内社:熊野神社
本殿右の境内社:春日神社 本殿右の境内社:神明神社
お百度石 神武天皇遥拝所