笛吹若宮神社

葛城市南花内24(平成23年1月7日)

東経135度43分47.44秒、北緯34度28分42.42秒に鎮座。

 この神社は近鉄御所線・市役所新庄庁舎駅の南約850mに鎮座しています。
 周囲を玉垣で囲まれた境内は、入口の素晴らしい枝振りの松を見ても分かるように、非常に綺麗に整備されています。正面に鳥居が立ち、狛犬が護る割拝殿の後ろのブロック塀内に流造りの本殿が建立されています。割拝殿内には大小取り混ぜて彫刻が施された物や絵が描かれた奉納額が掲げられています。

 御祭神:天香山命
 祭礼日:若宮御誕生・4月15日、例祭・10月16日
 境内社:金毘羅神社(大己貴命)
 由緒:(「神奈備にようこそ」より)
 創建は詳かではない。
 葛木坐火雷神社に伝わる旧記によれば、第十代崇神天皇の十年に四道将軍を置き大彦命を北陸に差向けた時に笛吹連の祖櫂子(かじこ)がこの軍にしたがって都をたって寧楽山(奈良山)に着いた時、建埴安彦が兵を挙げて都を襲撃しょうと企てている事を聞いて直ぐに京に引き返し天皇にこのことを報告した。建埴安彦は大彦命軍に属していた櫂子の射放つた矢で討ち取られ、その妻の吾田姫は五十挟芹彦命によって討伐された。
 天皇は大いに櫂子の戦効を賞して天盤笛(あめのいわふえ)と笛吹連の姓を与えたと言う。

 この社は一般家庭で云う分家、神社では分霊勧請というのでしょうか?、それを若宮と呼ぶそうですが、江戸時代に現新庄町域各村と現御所市の十五ヶ村の宮郷によって祭祀されていた葛城市笛吹・笛吹神社の天香山命を祭神とした笛吹若宮社の内の一社です。若宮社は薑・新町・南花内・山口各村と今城村に鎮座していました。

社頭
神社入り口 社号標
境内の様子
境内に立つ明神鳥居
拝殿前、建立年代不明の狛犬
良い造りの丸尾タイプの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
割拝殿
割拝殿内の彫刻額
割拝殿内に掲げられた奉納額
流造の本殿
ご神木
境内社:金毘羅神社