楢本神社

生駒郡平群町梨本298(平成23年1月6日)

東経135度42分3.94秒、北緯34度37分48.91秒に鎮座。

 この神社は近鉄生駒線・平群駅の北西約800mに鎮座しています。
 長閑な田園風景の中で、近づくにつれ大きな鎮守の杜が迫ってくるような感じの神社です。 「式内楢本神社」の社号標が立ち、入口を入ると参道脇には沢山の灯籠が立ち並び、この社の歴史の長さと崇敬の深さが伺えます。境内の左手には社務所が配され、奥には神饌所、割拝殿が建ち並び、その奥の垣内に彩色が綺麗な本殿、境内社の春日社、稲荷社が建立されています。
 又、表参道入口に二対、裏参道に一対、境内社に一対の狛犬がいて、狛犬好きの私達には大満足の神社でした。

 御祭神:菊理姫命
 祭礼日:10月第2日曜日
 境内社:春日社、稲荷社
 由緒:延喜式の「雲甘寺坐楢本神社」が当社とされ、江戸期には白山権現社、明治には野間田明神とも呼ばれ、祭神は菊理姫命。
 水滴に宿る神で、産土神(生命の根源の神)にあたる。元は東 500m付近の丘の上にあった雲甘寺の鎮守社であったが、明治初年(1868)に寺が廃され、同24年頃に現在地に遷座されたという。拝殿の奥に立派な朱塗りの本殿があり、伝承では雷難除去に御利益があったという。摂社の春日社は吉田村の氏神を合祀した社殿という。
 梨本村・西向村・吉新大字(吉田村・新家村)の4村の氏神で、宝永3年(1706)の改帳には、5×9尺の白山権現社を中心に、252坪の広い境内地を有していたとある。
 延宝6年(1678)の石灯籠や白山権現と彫られた元禄16年(1703)の手水石が境内にあり、文久2年(1862)の湯釜も伝わる。

社頭
社号標
式内楢本神社」
表参道入口に立つ明神鳥居と狛犬達
表参道入口にいる平成5年生まれの狛犬
(平成5年(1993)2月吉日建立)
境内の様子
割拝殿
本殿
境内社:稲荷社 境内社:春日社
春日社縁に居る小さくて面白い狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
神饌所
参道脇にずらりと並んでいる灯籠
ご神木
西参道入口に立つ明神鳥居と狛犬
西参道入口にいる安政5年生まれの浪速狛犬
そんなに大きな体ではありませんが、威厳のある面立ちで、どっしりとした体つきの良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政5年(1858)戊午9月吉日建立)