紀氏(きのうじ)神社

生駒郡平群町上庄5-1(平成23年1月6日)

東経135度42分21.4秒、北緯34度37分56.49秒に鎮座。

 この神社は近鉄生駒線・平群駅の北約800mに鎮座しています。
 社地の南を竜田川の支流が流れ、田園地帯の中にひときわ目立つ大きな鎮守の杜を目指すと、灯籠と明神鳥居が建つ入口に行き着きます。石畳の参道は薄暗い木々の下に付けられ、境内に入ると右斜めに曲がります。やや明るい境内には3棟の座小屋があり、割拝殿の前に狛犬がいます。春日造りの本殿は白塀の中に建立されて居ました。境内には元禄15年に寄進された鳥居が立つ境内社の春日神社があり、参道狛犬と瓦材の可愛い面白狛犬がいます。

 御祭神:天照大神、天児屋根命、都久宿禰、八幡大菩薩
 祭礼日:10月第1日曜日
 境内社:春日神社
 由緒:延喜式神名帳に平群坐紀氏神社と記載のある式内大社で、近世には辻の宮、椿の宮とも呼ばれていた。祭神は平群木菟宿根で、紀船守(紀氏もしくは平群氏の末裔)がその祖、平群木菟を祀っている。中世には春日神社にもなっていた。本殿は春日造りで朱塗り、銅板葺き。延宝7年(1679)の石灯籠が最も古く、境内春日神社の鳥居は元禄15年(1702)の寄進。
 上庄・椣原・西向の3大字の氏神で、境内には3つの座小屋があり、その座小屋は拝殿を囲むように配され、北が上庄大字、南が西向大字、拝殿と相対する西側は椣原大字の座小屋である。
 南北の座小屋は土間であるが、中世の荘園平野殿庄の関係で役人を招待した椣原の座小屋だけは床板が張られている。
 社地が椿井にあったとの記録もあり、そこから現在地に移された可能性もある。
(「掲示板」より)

 平群坐紀氏神社(へぐりにますきのうじじんじゃ)は、奈良県生駒郡平群町にある神社である。式内社(名神大)で、旧社格は村社。単に紀氏神社ともいう。
 現在は天照大神・天児屋根命・都久宿禰・八幡大菩薩を祭神としている。
 社名は「平群に鎮座する紀氏の氏神の社」の意で、紀氏もしくは平群氏の末裔である紀船守が、祖神の平群木菟宿禰(へぐりのずくのすくね)を祀ったものであった。延喜式神名帳では名神大社に列している。中世には春日神を祀り「春日神社(春日大明神)」と称しており、近世には天照大神と八幡大菩薩が祀られていた。現在の祭神は、過去に祀られたことのある全ての神である(都久宿禰は平群木菟宿禰のこと)。
 近世には「辻の宮」または「椿の宮」とも称された。当社は元々、現在地より2kmほど南の「椿井」にあったものと見られている。
 明治6年(1873年)村社に列した。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
入口に立つ灯籠と明神鳥居
参道の様子
境内
拝殿前にいる建立年代不明の浪速狛犬
吽には角があり、欠けたり剥落したりと傷みが目立ちます。
狛犬の拡大写真はこちらで
割拝殿
割拝殿に掛かる社額
春日造りの本殿
上庄大字、西向大字の座小屋
床板が張られている椣原の座小屋
神饌所 境内社
境内社:春日神社 入口と参道
春日神社参道にいる建立年代不明の狛犬
滋賀型の、スリムでたおやか、女性的な狛犬です。
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春日神社社殿
春日神社社殿縁に居る瓦材の面白狛犬
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