龍田神社

生駒郡斑鳩町龍田1-5-6(平成23年1月6日)

東経135度43分40.36秒、北緯34度36分16.17秒に鎮座。

 この神社は関西本線・法隆寺駅の北西約1.5kmに鎮座しています。25号線・龍田神社南信号から北に入ると80m程で境内に行き着きます。
 この社では視覚的には何と言ってもご神木の大楠が目立ちますが、入口の鳥居を潜り参道を行くと、右側の手水の後ろと境内西側にある蘇鉄の巨樹が樹齢約1200年といわれ、県の天然記念物に指定されています。
 コンクリート製の拝殿の後ろには渡り廊下が造られ、中門を入ると中央に本殿、左右に竜田比古神、竜田比女神を御祭神とする右社殿、天児屋根神・外三神・瀧祭大神を御祭神とする左社殿が建立されています。
 その他、大楠の根本には楠大明神、稲荷大明神が、社殿左側には恵比須神社、廣田神社、祇園神社、弁財天、粟島神社、白龍大神が纏められて建立されています。
 斑鳩町を代表する神社と思われますが、明るく、綺麗な…人々の憩いの場所…という雰囲気が感じられる神社でした。

 御祭神:天御柱命・國御柱命(本殿)、竜田比古神、竜田比女神(右社殿)、天児屋根神・外三神・瀧祭大神(左社殿)
 祭礼日:10月15日に近い日曜日
 境内社:楠大明神、稲荷大明神、恵比須神社、廣田神社、祇園神社、弁財天、粟島神社、白龍大神
 由緒:式内社で、旧社格は県社。
 崇神天皇の時代に創立され、法隆寺の鎮守とされていた。伝承によれば、聖徳太子が法隆寺の建設地を探し求めていたときに、白髪の老人に化身した龍田大明神に逢い、「斑鳩の里こそが仏法興隆の地である。私はその守護神となろう」と言われたので、その地に法隆寺を建立し、鎮守社として龍田大明神を祀る神社を創建したという。元々の社名は「龍田比古龍田比女神社」で、その名の通り龍田比古神・龍田比女神の二神(龍田大明神)を祀っていた。延喜式神名帳にもこの名前で記載され、小社に列している。
 しかし、後に龍田大社より天御柱命・國御柱命の二神を勧請したため、元々の祭神は忘れられてしまった。現在は天御柱命・國御柱命を主祭神とし、龍田比古神・龍田比女神を配祀している。
 明治の神仏分離により法隆寺から離れ、三郷町立野の龍田大社の摂社となった。独立の請願の結果、大正11年3月に龍田大社より独立し、県社に列格した。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

神社入り口
参道・境内の様子
参道右側のお手水と蘇鉄
力士さんが支える水鉢には神使の鶏さんが居ます。後ろの蘇鉄は県の天然記念物で、平安時代の初期に植えられ、樹齢約1200年といわれています。
拝殿前、文化4年生まれの狛犬
江戸時代末期の狛犬が多い奈良県では、年代の明記された物の中ではかなり古い狛犬です。項垂れた感じの吽には小さな角が付き、阿にお説教されているみたいに見えます。面白いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化4年(1807)丁卯4月吉日建立)
唐破風付きの向拝を持つ大きな拝殿
拝殿から本殿へと続く渡り廊下と、中門・本殿と左右境内社が建つ上の境内入口
流造りの本殿
本殿左右の脇社
ご神木・大楠
大楠の下に祀られる境内社:楠大明神、稲荷大明神
境内社:楠大明神 境内社:稲荷大明神
境内西側に纏められた境内社入口
境内社全景
境内社:恵比須神社 境内社:祇園神社、粟島神社、廣田神社
境内社:弁財天、白龍大神
神楽殿