斑鳩神社

生駒郡斑鳩町法隆寺北1-11(平成23年1月6日)

東経135度44分22.08秒、北緯34度36分52.02秒に鎮座。

 この神社は法隆寺の北東約400m、天満池に面して鎮座しています。
 大きな森の中に鎮座するこの社は、入口の鳥居を潜ると石段で境内まで上がります。途中に大きく翼を広げたような格好いいご神木が聳えています。
 境内に上がると正面に唐破風付きの割拝殿が建ち、左側に恵比須社等の境内社が二社配されています。残念ながら、割拝殿の扉が閉ざされ、本殿に近づくことは出来ませんが、間に二の鳥居・狛犬が建立され、上の境内内には本殿の他に境内社が三社祀られています。
 参拝を終えて石段を下っていくと、天満池を通して法隆寺五重塔やゆったりと池に泳ぐ鴨の姿が見られ、静かで落ち着いた時間が過ごせる神社でした。

 御祭神:菅原道真公
 祭礼日:元旦・歳旦祭、1月2・3日・元始祭、1月15日・恵比寿祭 大とんど、10月中旬・秋祭り、12月31日・除夜祭
 境内社:惣社、五所社、白山社、大将軍社、厳島社、恵比須社
 由緒:旧法隆寺村の守り神として、丘の麓にありましたが、元亨4年(1324)に現在のところに遷したといわれています。地元では「天満さん」の名で親しまれています。
 菅原道真公(845〜903)をまつる神社で、天慶年中(938以降)に、法隆寺第9代管主湛照僧都(938〜946)により建立されました。
 また、湛照僧都管主は、道真公の後裔であることも関係し、ここに建立したと伝えられています。
 境内には、本殿、一殿、二殿と惣社、五所社、白山社、大将軍社、厳島社、恵比須社の六社がまつられています。
 10月中旬には、家内安全と五穀豊穣を願って、五台のふとん太鼓が練り繰りひろがられます。(「境内案内」より)

 法隆寺の北東の天満山に位置し、菅原道真を祀る。法隆寺鎮守4社の1つで寺の鬼門の守護神とされ、現在も関係が深い。
 天慶年間に法隆寺の管主で菅原氏の湛照が創祀し、元亨4年(1324年)に僧・慶祐が社殿を造営したとの記録がある。当初は天満山の西麓に位置し境内に如法経堂という堂があったが、寛文年間に火災で全焼した。寛文8年(1668年)に神殿が再建された後、水害のため享保10年(1725年)に現在と同じ山上に移ったと伝えられる。
 1869年(明治2年)には、法隆寺境内にあった総社明神、五所明神、白山権現が遷祀された。
境内の社殿
 総社明神:かつては法隆寺の北西にあり、仁平3年(1153年)に社殿を建立した。
 五所明神:建保6年(1218年)の創祀とされる法隆寺東院の総鎮守で、住吉神・春日神4座を祀る。『延喜式神名帳』にある平群郡の平群神社五座に比定する説もある。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
入口に立つ根巻鳥居 社号標
天満宮斑鳩神社」
石段参道
石段参道途中に聳えるご神木
境内入口
境内の様子
唐破風付きの割拝殿
割拝殿内部
割拝殿に掛かる額
「天満宮」
本殿前の鳥居に掛かる額
「斑鳩神社」
本殿等が建立されている上の境内入口に立つ二の鳥居
二の鳥居前にいる浪速狛犬
割拝殿の扉が閉められ本殿前には進めないので、余り良い写真は撮れませんでした。
狛犬の拡大写真はこちらで
春日造りの本殿
本殿と同じ上の境内に祀られる境内社
境内社 境内社
境内社
境内に祀られる境内社:伊香流我志古男命
境内に祀られる境内社:恵比須社
神社前から見る、天満池を通して望む法隆寺五重塔と、ゆったりと池に泳ぐ鴨の姿