温泉神社

雲仙市千々石町戌412(平成24年8月19日)

東経130度12分09.49秒、北緯32度47分06.53秒に鎮座。

 この社は九州の守り神・四面宮会25社の1社で、千々石第一小学校の北約400m、千々石町戌内でで唯一千々石川の北に位置する神社です。57号線から北に進み川沿いに神社を目指すと、川向こうに大きな森と鳥居が見えてきます。川を渡っているときに太川面を見ると大きな岩のうえで河童さんが釣りをしている姿が見えます。境内の案内によると、この社には河童さんによる「チヌ釣り石」伝説が語りつがれているようで、それに基づいて平成16年に造られたようです。
 神社には二基の鳥居とその間に構え型の狛犬がおり、すっきりと整った境内奥には、唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
 参拝中も千々石川のせせらぎの音が聞こえる清々しい神社でした。

 御祭神:白日別命、向日豊久士比泥別命、建日別命、豊日別命
 祭礼日:10月19日〜21日
 由緒:昔、四十二代文武天皇のころ、九州地方の事を書いた暦代鎮西要略の古書によれば千々石温泉神社は大宝元年(701)に創建されています。
 祭神は 白日別命、向日豊久士比泥別命、建日別命、豊日別命
の四神であり、九州の総鎮守も神として霊峰雲仙山にお祀りになり、その分神として、この地に鎮祭されています。
 本来この処は、船石黒鯛釣石等の遺跡から考えても地形上海上交通安全を祈る聖地であったと思われます。
 五穀豊穣 家内安全と家の繁栄 町民が楽しく暮せる守護を念じ、氏神として祀られたのが当社であります。
 中世の頃は、四面宮として崇敬されて来ましたが、明治2年宮号が廃せられ、温泉神社として改められましたが、今もお四面様と呼んで崇敬されています。
 御祭礼は、10月19日から21日迄3日間 毎年斎行されています。

神社遠景
社頭
神社入口
入口に立つ一の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
境内入口に居る昭和4年生まれの構え獅子
諫早で見た威厳に満ちた構えと異なって、こちらの構えはやや首を傾げ、ギョロ目を剥いた、ユーモラスな感じを受ける狛犬です。顔を合わせると思わず微笑んでしまうような可愛い子達でした。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和4年(1929)1月建立)
境内入口に立つ二の明神鳥居
境内の様子
唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
流造の本殿

拝殿前に置かれている「力石」

ご神木

神社南を流れる千々石川で見られる「チヌ釣り石」と、釣りをしている河童さん