温泉神社

雲仙市吾妻町布江名964番地(平成24年8月20日)

東経130度11分57.71秒、北緯32度49分18.20秒に鎮座。

この神社は九州の守り神・四面宮会25社の1社で、雲仙市役所を左に見て半島中心部に向かって上がり、山田城址の先を左折して橋を渡ります。其のまま道なりに山に向かって約400m程登ると右側に鎮座しています。
道路から見る正面は大きな森の中に「四面大明神」の額を掲げた鳥居が建立されており、石段を数段上がると神橋。二の鳥居の奥は木々の中に続く敷石の参道。境内入口に立つ鳥居前には二王石と呼ばれている磐座が大きな存在感を漂わせた姿を見せています。
境内に入ると左手に土俵、右手に社務所が配され、正面に素晴らしい狛犬が護る千鳥破風付き入母屋造りの拝殿、本殿が建立されています。
今回、この狛犬が見られたことだけでも、とても幸せな気持ちになりました。

御祭神:白日別命、豊日別命、豊日向日豊久士比泥別命、建日別命、合祀神:速日別命
祭礼日:月次祭・毎月1日 15日、歳旦祭・1月1日、風除祭・9月1日、例大祭・10月第一日曜日、新嘗祭・11月23日、除夜祭・12月31日
由緒:当神社 吾妻(旧山田村)は大宝元年(701)有家 千々石 諫早とともに、小浜町雲仙にある温泉神社の遥拝所であったことからその分霊を祀る。
主祭神の四柱の神は、九州における農耕文化開発の指導神として守護される。
以前は、二王石(磐座)と呼ばれている神様の御降臨を仰いでお祭りしたとされる大自然の巨石が対で安置されている。それに、種々の樹木が繁茂する“鎮守の杜”があり、また、昭和50年頃までは、9月の「風除祭」において相撲が奉納されていた土俵がある。

社頭
神社入口
入口に立つ一の鳥居 鳥居に掛かる額
「四面大明神」
神橋
正面と側面から
参道に立つ二の鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
磐座・二王石
この磐座は参道左側の物で、右側の磐座と併せて「二王石」と呼ばれ、神の御座所として御降臨を仰いでお祭りされたとのことです。
境内入口に立つ三の鳥居
境内の様子
嘗て9月の「風除祭」において相撲が奉納されていた土俵
拝殿前の古色漂う狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対です。建立年代を確認するまでは、1700年代後半位の物かと思っていましたが、何と、大正7年の生まれです。今回私達は行けなかったのですが、小浜町雲仙に鎮座する温泉神社の御本社に、そっくりな狛犬が居ます。推測ですが、その御本社の狛犬か、この社の先代のレプリカなのではないかと思っています。とても魅力的な狛犬で、私は大好きです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正7年(1918)1月1日建立)
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿にかかる額
本殿鞘堂
ご神木