二本木神社

島原市北門町126付近(平成24年8月19日)

東経130度22分06.55秒、北緯32度47分52.62秒に鎮座。

 この神社は島原鉄道・島原駅と三会駅の丁度中間辺りの線路東に鎮座しています。社地と道路を隔てる物は何もなく、開放的な神社です。入口には台輪鳥居が建立され、左右に蘇鉄が見えるのが如何にも南国的な感じがします。その右側には大楠が聳えています。燈籠が奉納されている参道正面に、両翼付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されていますが、末社の石祠の多さには圧倒されました。

 御祭神:龍造寺隆信公
 祭礼日:不明
 境内社:多数
 由緒:龍造寺氏は古くから佐賀城を居城とし、周辺を領知していました。隆信公になって肥前国を制圧し、やがて島津氏と九州の覇を競いました。天正12年(1584年)3月、隆信公は約5万の大軍を率い、有馬、島津の連合軍を征服しようと島原半島遠征を企てました。海路より神代(雲仙市国見町)に上陸し、三会(島原市)に進出。同月24日に両軍は激闘を繰り返し、沖田畷において隆信公はあえなく討死しました。56才でした。
 二本木神社は、隆信公を失った家臣のうち住みついた人達が戦士をいたみ、その霊を慰めようと小祠を建て霊を祀り、二本木様と仰ぎ病除けの神としてたたえて来たのが始まりです。この附近一帯を沖田畷といい、戦闘はこの一帯で行われました。ここから国道を諫早方面へ150m行った右の奥には供養の碑が祀ってあります。

社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額「二本木社」
境内の様子
両翼付き入母屋造りの拝殿
流造の本殿

石祠 石祠
石祠 石祠
石祠 石祠
石祠 石祠
石祠 石祠
水神 石碑
石仏 石仏
猿田彦大神 石祠
大菩薩 水神
お地蔵様 石祠
石祠二基 石祠
石祠 石祠
石祠二基 猛嶋大明神
石祠 石祠

ご神木・大楠