裳着(もぎ)神社

長崎市茂木町75(平成24年8月18日)

東経129度54分32.03秒、北緯32度42分13.26秒に鎮座。

 この神社は若菜川河口近くの川の北側、茂木市街地の北西部の山の端に鎮座しています。
 住宅の間に鳥居と大きなイチョウが見え、石垣の左に石段が着けられています。途中、踊り場の上の石段に二の鳥居が建立され、境内に入ると左右に境内社、中央に狛犬が護る妻入りの拝殿、流造の本殿が建立されています。
 境内は鬱蒼とした森の中ですが、入口からは明るい茂木の町並みと港の風景が見られ、とても清々しい光景でした。

 御祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后
 祭礼日:10月19日、20日(茂木くんち)
 境内社:裳着稲荷神社、天満宮、八阪神社
 由緒:裳着神社は茂木地域の総鎮守社と仰がれ、氏子に信奉されています。古くは八武者大権現と称され、明治元年(1868)4月「裳着神社」と改称しました。当初は、弁天山(現在のSマートの上方)に祀られていましたが、約850年前に現在地に遷座されました。
 「裳着」の由来は、神功皇后が三韓出兵に際して、この地域で衣装を着けられたことに始まり、その後当社は創建されたと伝えられています。
 天正年間(1573〜92)神社・仏閣等の焼き討ちがあり、社も廃絶に帰しましたが、寛永3年(1626)島原藩主・松倉豊後守重政が当社及び村内六名の神社を再興し、社殿の改築、御戸張等を寄進しました。
 現在の社殿は、明治8年(1875)に造営されたもので、本殿四方の欄間に牡丹、雲竜、鯉、金鶏、亀等の籠彫りがなされ、すこぶる精巧な出来栄えです。
 …中略… 例祭日は、10月下旬で、湯立て神事が行われ、町内の奉納踊りで賑わいます。

社頭
入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
石段参道を上がると踊り場、更に石段が続きます。
石段途中に立つ二の台輪鳥居
境内へと続く石段
境内入口
境内の様子
昭和12年生まれの狛犬・鈴昭和
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和12年(1937)1月吉日建立)
妻入りの拝殿
拝殿内の様子
流造の本殿

境内社:裳着稲荷神社
境内社:天満宮
境内社:八阪神社

ご神木・大銀杏
境内から見える茂木の町並みと港の風景