宮地嶽八幡神社

長崎市八幡町8-6(平成24年8月17日)

東経129度53分15.65秒、北緯32度44分50.11秒に鎮座。

 この神社は新大工町駅の南西約200mに鎮座しています。陶器で出来た鳥居が有ることで有名な神社だそうで、全国的にも他に陶製鳥居があるのは、有田の「陶山神社」、佐賀の「松原神社」、愛知県の「瀬戸神社」と、計4社のみと云う貴重な鳥居だそうです。
 新大工町駅から南に入り、中島川に架かる阿弥陀橋を渡ると八幡町通りへ入ります。あけのほし保育園前を過ぎると左に石段が有り、石製の鳥居と陶製鳥居が建立されています。都市部では致し方のないことなのですが、境内は殆どが駐車場で、正面奥に拝殿、その中に本殿が建立され、左右に稲荷社と天満宮が祀られています。又、拝殿前と天満宮前に狛犬が居ました。

 御祭神:応神天皇、神功皇后
 祭礼日:不明
 境内社:稲荷社、天満社
 由緒:当社は承応2年、修験者存性が京都男山八幡宮より分霊を勧請し この地に大覚院を創立し奉祀したことにはじまる。宝永元年(1704年)大覚院が黄檗宗に属したことより唐船の人達にも当社は尊崇され毎年多額の寄進が唐船よりよせられた。
 明治元年(1868年)神仏混交廃止令により大覚院寺号を廃して八幡神社と改称し現在に至ている。
 相殿の宮地嶽神社は、明治11年(1878年)福岡県宗像郡宮地嶽神社の分霊が奉祠されたものである。
 なお、当社の所在地である八幡町の町名は、延宝8年(1680年)この地区の町名が新たに名ずけられたとき、当社の祭神に因んで八幡町の町名が定められている。

参道入口
参道入口に立つ一の台輪鳥居 鳥居に掛かる額

二の陶器製鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前、安政3年生まれの狛犬
背筋を真っ直ぐ伸ばして、頭をキリッと持ち上げた姿には気品が感じられます。滑らかな彫りの良い狛犬です。
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(安政3年(1856)丙辰8月吉祥日建立)
入母屋造りのお堂のような拝殿
拝殿に掲げられた蛍光灯に書かれた社名
本殿正面

境内社:稲荷社
境内社:天満社
天満社を護る一体だけの狛犬
風化が激しく朧気な姿しか見られませんが、お腹の繰りがないはじめ進化形の狛犬です。とても面白い顔つきをしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
円柱の上に居る八幡神の神使い・二羽の鳩さん