竈神社

長崎市宮摺町(平成24年8月18日)

東経129度54分13.11秒、北緯32度40分48.48秒に鎮座。

 この神社は天草灘を望む宮摺海水浴場から、西の山側に入った集落の外れに鎮座しています。この神社は県内屈指のクスの巨樹が聳えることで有名で、遙か遠くからでも鳥居の後ろの大クスの雄大な姿が望めます。
 住宅地を抜けると昔ながらの石段が小丘の中腹に延々と続き、上部に鳥居と大きな楠が見えます。その横に張った大枝の下を潜り境内の入口に辿り着くと、左手には大クスの根元に、白石が積み上げられた中に灯篭が二基建ち、狭い境内正面に入母屋造りの拝殿、弊殿と本殿覆い屋内に本殿が建立されています。
 今まで幾多の大クスに遭遇してきましたが、樹齢・350年以上というこの社の大クスは、間近で見られたり触れられたり出来るので、その雄大さが体で実感できる素晴らしい環境にあります。
 又、境内からの眺めは、何処の深山幽谷に迷い込んだかと見間違うほどに雄大な景色でした。

 「長崎市教育委員会」の説明板によると、この社は『寛永3年(1626)創建』と云うことですが、その他、例祭日は9月29日と云うこと以外、御祭神、縁起・沿革等については案内がなく不明です。

神社遠景
社頭
石段途中に立つ古そうな明神鳥居 鳥居に掛かる額
何時の時代に造成された石段でしょうか?かなり急な上に滑りやすく足許が覚束ない感じがします。
境内入口
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
弊殿と本殿覆い屋 本殿正面

ご神木 市指定天然記念物・大クス
樹齢・350年以上、樹高・25m、 地上50cmの幹囲10.50m
地上1mで2本の幹を横に広げ、主幹は地上4mで更に4本の幹に分かれる。 これらの幹はそのうえ更に四方に多数の大枝・小枝を出し、その雄大な樹冠は東西へ40m、 南北へ37mの枝張りとなる。支幹の腐朽箇所には、マサキ・ヒサカキなどの着生が見られるが、 樹勢は旺盛で力強い。(長崎市役所公式サイトより)

境内入口から参道を振り返る
境内から見える風景