伊勢宮

長崎市伊勢町2-14(平成24年8月17日)

東経129度53分12.90秒、北緯32度44分54.45秒に鎮座。

 この神社は市電・諏訪神社前駅と中島川の間に鎮座しています。「諏訪神社」「松森神社 」とともに長崎三社の一つに数えられている由緒ある神社だそうで、長崎で初めての神前結婚式が行われた神社でもあるそうです。又、この社で有名なのは、紀貫之等が詠んだ36人の歌や肖像画「三十六歌仙絵」なのですが、拝殿入り口が少ししか開いていなかったので、拝見することは出来ませんでした。
 入口には伊勢鳥居が立ち、狛犬を横目に見ながら神門を潜ると、右手に手水舎、左手に大きな伊勢宮会館が配され、中央に木製鳥居。奥には町中には珍しい大樹の元に大きな拝殿、弊殿、本殿が建立されています。境内右には稲荷社が祀られ、その後ろに樹齢300〜500年、原爆にも負けなかったご神木の大クスが雄大な姿を見せています。

 御祭神:天照皇太神、豊受姫大神、素盞男大神
 祭礼日:8月1日・例大祭 鮎神事、10月16日〜17日・飽の浦くんち
 境内社:稲荷社
 由緒:當伊勢宮は今を去る三百六十余年前の寛永六年に天台宗修験南岳院存祐と云ふ人が長崎の繁榮天下泰平緒人安全祈願の為に外宮長官檜垣常晨の許状を得て今の地に内宮を鎮座奉齎し後 寛永十六年に幕府及伊勢神宮に請ふて外宮太神宮を併せ鎮座奉祀して此の年に長崎奉行を始め市民一般の寄付に依り宮殿が建てられ伊勢宮と稱せられるやうになったのであります
 其の後三百五十年前の正保三年の御營繕より長崎總町各戸よりの寄進が永制となり當宮は御創建の初めより長崎市民皆様に依って建立營繕せられ今日に至って居る神社であります

神社入口
入口に立つ伊勢鳥居
鳥居脇にいる狛犬
前肢が長くすらりと縦長の姿をしており、目に覆い被さったような太い眉毛の所為か、思慮深そうな顔つきをしています。洗練された良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
神門
手水舎
木製の神明鳥居
境内の様子
伊勢宮会館と参道
向拝がない入母屋造りの拝殿
弊殿と本殿

境内社:稲荷社
樹齢300〜500年、原爆にも負けなかったご神木・大クス