池の御前神社

長崎市宮崎町982-2(平成24年8月18日)

東経129度50分09.60秒、北緯32度37分17.01秒に鎮座。

 この神社は長崎半島東側にある県内最大の天然湖・川原大池の北東に鎮座しています。参道の入口は川原海水浴場に面しており、そこから約80m程真西に向かって参道が続きます。参道途中には古そうな二の鳥居が立ち、境内入口近くには三の鳥居。でも、現在正式な参道入口は、川原大池近くの南参道入口かと思われます。南参道正面から見ると、妻入りの拝殿が正面に建ち、その奥の板塀内に石祠の本殿と両脇にも石祠が建立されています。
 周囲は「川原大池樹林」として長崎県指定の天然記念物に指定されており、又、川原大池の静的な感じの湖面と、川原海水浴場から見た天草灘の風景が素晴らしく、環境的に申し分がない神社でした。

 御祭神:豊玉比古命、豊玉比売命
 祭礼日:不明
 緒:当地の領主・河原大蔵太夫高満が正暦5年(994)11月に愛娘阿池(おち)姫の冥福を祈念するために建立したという伝説が残っていて、池の御前様とも呼ばれています。祠が3基あり、元禄5年(1692)建立の中祠は豊玉比古命、豊玉比売命が御祭神です。
(サイト「三和の散策 (8) 宮崎の風景・史跡 長崎市宮崎町 - みさき道人 ”長崎 ...」より)

川原海水浴場から見る一の鳥居
一の明神鳥居 鳥居に掛かる額「池之御前社」
参道の様子
参道途中に立つ古そうな二の鳥居
参道の様子
境内と道路を挟んで立つ三の明神鳥居
東参道からの境内入口
社頭
川原大池傍の境内入口に造られた石段
境内の様子
妻入りの拝殿
拝殿内の様子 拝殿内に掛かる額
木塀内に鎮座する石祠の本殿と両脇社

野母半島県立公園内・川原大池
説明板によると、『その昔、旧川原村の領主高満の娘「阿池姫」が船もろとも沈んでしまった。阿池姫は竜に姿を変え、村の守護神となった、という伝説にまつわる川原大池。県内最大の天然湖であり、長崎観光百選の地として広く県民に親しまれている。
 広さ10.3平方アール、周囲1.9km、最大水深9mで、鮒、鯉、ブラックバス、テナガエビなどが生息している。とりわけヘラブナは50cmを越す大物が釣れることで、全国的に有名である。別名、「竜ヶ池」ともいう。』とあります。

神社側から見た一の鳥居
綺麗に整備された川原海水浴場の向こうに、蒼く澄んだ天草灘が広がる、とても風光明媚な景色が、心まで澄みやかにしてくれます。