高岩神社

南島原市有家町山川660(平成24年8月19日)

東経130度18分36.44秒、北緯32度39分57.20秒に鎮座。

 この神社は市役所有家庁舎の北東約400m、住宅と水田の境界付近に水田を見守るように鎮座しています。
 入口には一体だけの狛犬がおり、鳥居の奥の境内が全て見渡せる極小規模な神社です。境内には二基の燈籠が建立され、自然石で出来た面白い石祠内に貴族風な御神像が祀られています。

 この社に案内は無く詳細は不明ですが、高岩神社御本社は「高岩さん」「高岩権現」などと呼ばれ親しまれている農民の神・保食神が御祭神で、西有家の北部に位置する町内最高峰の岩山・高岩山(標高881m)山頂に鎮座しています。高岩山は力持ちで人の良い大男「みそ五郎」伝説が残る雲仙山系に属する山です。この社はその高岩神社里宮の一社ではないでしょうか?

社頭
入口にいる一体だけの狛犬
大きな頭部に四角い顔、長い鼻の下、濃い顎髭など、どちらかというと熊本型に近い狛犬と思われます。若々しくやんちゃそうな顔は、右耳から左顎にかけて斜めに切断され、前脚も二本とも骨折していますが、どちらも綺麗に補修されています。
狛犬の拡大写真はこちらで
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
自然石で出来た面白い石祠 貴族風な御神像