愛宕神社

諫早市宇都町240-1(平成24年8月18日)

東経130度02分44.87秒、北緯32度50分25.98秒に鎮座。

 この神社は上山公園内に鎮座。上山公園の駐車場右手に「愛宕山200M」「愛宕社宝殿及び三重塔」の案内看板があります。
 市指定有形文化財であり市内唯一の肥前鳥居を潜ると、石がごろごろした参道。その後直登に近い263段の石段を上がりますが、途中に二の鳥居が建立されています。周囲は鬱蒼とした森の中、息が切れて肩を大きく動かし足も上がらなくなってくる頃、三の鳥居が見え境内へと到着します。三の鳥居は「何故?」と考え込むほど低く造られており、大抵の人は頭をかがめての参拝となっているのではないでしょうか?
 境内正面には市指定有形文化財・宝殿、左手に三重塔が建立されています。周囲には諫早市の主要道路が通っていますが、この山の上は静寂そのもの、参拝後は夕闇迫る中、転ばないようにゆっくりと下って参りました。

 御祭神:愛宕山大権現
 祭礼日:不明
 由緒:愛宕信仰は中世期には武の神として、また近世期には鎮火、防火の神として広く信仰されました。愛宕社は永禄6年(1563)、大村純忠との戦いでの武運を祈った、西郷純堯によって奉祀されたのが始まりでです。
 …中略…
 『諫早日記』には元文元年(1736)の記事み山城国(現在の京都府)の愛宕山大権現を遷宮したことを示す棟札があったことが記されており、愛宕社を祀った目的が「一家一門群兵武運長久求顕円満子孫長久」であったと記しています。
 この宝殿が石造りとなったのは、享和元年(1801)のことで、それ以前は木造りであった。 
 三重塔は、亨保6年(1731)に建立されました。国家安泰・五穀豊穣を祈って護国の経典として尊重された仁王経を読誦し、読誦が終わったことを記念して建てられました。
(境内案内「愛宕社宝殿と三重塔」より抜粋)

社頭
入口にある「愛宕山200M」「愛宕社宝殿及び三重塔」案内
市内唯一の肥前鳥居 鳥居に掛かる額「愛宕山」
石ゴロの参道
石段参道
石段参道途中に立つ二の台輪鳥居 鳥居に掛かる額「愛宕山」
境内へと続く石段参道
境内入口
境内入口に立つ、異様に丈が低い三の台輪鳥居
境内の様子

市指定有形文化財・宝殿
宝殿内に建立されている「愛宕神」碑
市指定有形文化財・三重塔
鎮守の杜