巖立(いわたて)神社

五島市岐宿町岐宿240 (令和4年11月11日)

東経128度45分42.31秒、北緯32度45分18.69秒に鎮座。

この神社は、福江島北部、岐宿町岐宿の街中に鎮座しております。五島藩主が初めて建立した弘法大師縁の社で、創建から約640年の伝統を持つ由緒ある神社です。福江地区の五社神社、八幡神社、玉之浦地区の白鳥神社とならんで『五島四社』と称されています。
参道には石垣が組まれ、その上に立ち並ぶ灯籠。覆いかぶさるような深い木々の緑の中を進んでいくと明るい境内。境内入り口と拝殿前に二対の狛犬がおり、厳かな拝殿や流れ作りの本殿をしっかりと護っています。

御祭神 田心姫尊

由緒
五島家八代宇久覚は、1383(弘和3)年、岐宿の城岳に五島統治の拠点を移し、ここに神社を建立したとされている。その際、804(延暦23)年、空海により祭神が権現岳から宮ノ小島に勧請したといわれている神々を巖立神社に遷宮しており、当所は「岩立三所大権現」と称され、別当寺として本宮寺も建立されている。
毎年9月中旬に行われる例大祭では、初日に御神体を安置した神輿を中心に町内を巡行し、翌日には、神楽が奉納される。この五島神楽は、平成14年に国選択無形民俗文化財になっている。また、社叢は、大小100本を超えるナタオレノキやタブノキなどの樹木が生い茂り、林床にはアオノクマタケラン、フトウカズラなどが密度高く育成している。この社叢は、昭和45年に県の天然記念物に指定されている。なお、境内には昔から、のこ、なた、かま類などを持って入山してはいけない決まりがあったようであり、原生林の社叢保存に有効な成果をもたらしていたものといわれている。
境内由緒書き より。

参道入口

参道

境内

境内入口の狛犬。
体はなめらかで丸みを帯び優雅な感じがしますが 大きく飛び出た目、広くつぶれた顔、耳のそばまで続く大きな口蓋などが特徴的な 奇異な容貌の狛犬です。拡大写真はこちら。

(安政13年(1866)丙寅11月吉日建立)

拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。

(年代不明)

拝殿内部

本殿


大神宮

末社