塩尻市宗賀床尾(平成17年4月29日)
この神社は比叡ノ山裾の、前面には大小二つの池、背後には比叡ノ山と、とても環境の良い場所に鎮座しています。北方約300メートルには6世紀中頃から7世紀中頃にかけて古代平出集落に君臨した権力者たちの墓と考えられる円墳・平出遺跡があり古代から此の地はかなり栄えていたのでしょう。御祭神は比岳(比叡ノ山)で、この神聖な山は、松本盆地が一望できる烽(のろし)の山としてずっと立入禁止。古くからこの山の南麓には遥拝所があり、明治になってそこに社を建て神社の体を整えたという、山岳信仰が色濃く残る神社のようです。
(石工・筒井 涼 紀元2600年(昭和15年)建立)
前面の池畔の様子。柳の新芽が爽やかでした。
神社遠景。背後の赤松と脇の桃の花が綺麗でした。
境内入口と拝殿
本殿
やせ形で精悍な感じの狛犬ですが、この時期の物としては
厳つくなく良く彫れています。
境内には御嶽山などの石碑が多数ありこの神社の性格を物語っています。