湯沢神社

下高井郡野沢温泉村豊郷豊郷(平成17年2月19日)

この神社は創建ははっきりしていませんが、御祭神は諏訪の祖神・建御名方神の様です。東隣に野沢菜発祥の寺で1584年創建の曹洞宗の古刹・建命寺が有り、明治までは神仏混淆で一体化していたのだと思われます。
 大積雪に覆われた境内、うっそうとした老杉の中に、一見簡素な本殿が建っています。けれど傍まで行くと素晴らしく精緻な彫刻、木鼻に誰しも驚かされる事でしょう。このひときわ目を引く向拝の彫刻を作ったのは越後国頚城郡の岩崎嘉市良重則。正面にかかる扁額は、明治の元勲三条実美による物だそうです。又境内左手にはお宮の大欅と呼ばれている樹齢1000年を超すご神木の大欅の切り株が残っていました。例祭は毎年9月8、9日。花灯籠・灯籠行列があり、大湯通りを中心に猿田彦舞や獅子舞、六歌仙や神輿など盛大に行われるようです。又、毎年1月15日の夜には 日本三大火祭りに数えられる勇壮な道祖神火祭りが執り行われ五穀豊穰、無病息災、良縁安産、厄除けが祈願されています。

神社入口、白木の両部鳥居。
雪に埋もれた100段の階段がある。

樹齢1000年超、ご神木の大欅

目を見張る精緻な彫刻の拝殿

拝殿横から本殿を臨む

向拝軒下・鳳凰の彫刻

拝殿正面・双龍の透かし彫り

にこやかに笑う優しい木鼻狛犬

        野沢温泉で唯一の狛犬。
雪に埋もれたその顔を見つけた時の嬉しさ!!!
下半身を雪に埋もれさせながら、宿から借りてきたスコップで
只ひたすら雪を掘り続けた私でした・・・。酔狂、変人の夫すらも、
只呆れて見ていました。

少し上方、遠くを見つめる吽。

階段を登る参拝者を
優しく誘うが如き阿

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