吉田神社

下伊那郡高森町吉田1487(平成23年4月30日)

東経137度52分54.19秒、北緯35度33分23.29秒に鎮座。

 この神社は市田駅の北西約1.3kmに鎮座しています。樹齢は不明ながら、樹高・40mも有る杉やイチョウの林立する鎮守の杜があり、入口右手に境内社の冨士浅間神社が祀られています。
 入口中央には明神鳥居が建立され、その左右に御祭神碑と社号標が立っています。北東方向に真っ直ぐに伸びた参道突き当たりに、宝暦2年生まれの狛犬に護られて、拝殿、本殿覆い屋が建立され、境内のそこかしこに日清戦役凱旋記念碑や忠魂碑等が見られます。

 御祭神:誉田別尊 建御名方命
 祭礼日:8月27・28日(獅子舞)
 境内社:冨士浅間神社、秋葉大権現、金毘羅大権現、九頭龍大権現
 由緒:天文12年(1543)吉田神社創建 城山城主・吉村氏 八幡宮、諏訪大明神を勧請して疫病鎮静を祈り社殿を創建し伝える
 貞享3年(1686)吉田神社再建
 元禄13年頃(1700)煙火奉納開始
 元文5年(1740)観音堂移転
 寛保3年(1742)獅子頭寄贈される
 寛延2年(1749)御遷宮 社殿を南向とし獅子舞奉納開始
 宝暦2年(1752)狛犬奉納申年同年寄贈
 寛政6年(1794)本殿再建 宮大工 諏訪湯町の丈吉
 文化元年(1818)天狗の舞開始
 慶応元年(1865)拝殿再建 宮大工 伊那清こと古林清松
 明治5年(1873)囃子奉納開始
 大正7年(1918)忠魂碑建立
 大正8年(1919)雅楽奉納開始
 昭和21年(1946)浦安の舞奉納開始
(「吉田神社創建記年誌」より)

社頭
入口に立つ明神鳥居
御祭神碑:誉田別尊 建御名方命  社号標「村社 吉田神社」
参道、境内の様子
拝殿前にいる宝暦2年生まれの狛犬
この辺りでは珍しい姿の狛犬で、阿吽共に頭上に小さな突起が付いています。阿は反対咬合で下顎が出ています。にこやかな顔つきと、大きく渦を巻いた浅い彫りの鬣や臑毛、ペタンと身体に付いている小さな尾が特徴的な狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(宝暦2年(1752)壬申11月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子
本殿覆い屋と本殿
境内社:冨士浅間神社 忠魂碑
日清戦役凱旋記念碑 秋葉大権現
金毘羅大権現 九頭龍大権現
ご神木・杉
幹周・512cm、樹高・40m
ご神木・イチョウ
幹周・341cm、樹高・40m
鎮守の杜の木々