佐久市横根(平成18年9月3日)
この神社は平根小の北約800mに鎮座しています。道路脇に長い参道を持つ社地で、社務所脇の大欅の木は圧倒されるものがありました。
由緒の有りそうな神社ですが、案内が無く、創建などは分かりませんでした。
神社の脇には案内板が建っており、この地は戦時中、文豪・佐藤春夫が疎開していたそうで、約6年間同地で過ごし、生前は「第二のふるさと」と呼ぶほどこよなく愛していたのだそうです。春夫が住んだ民家は「聴雪の家」と呼ばれ、民家跡に「聴雪の家の碑」が建てられています。その碑には、「天ぎらし降り来る雪の 音もなく小夜ふけゆけば 息白くこほる枕にかよふなり 瀬々のせせらぎ」という春夫が疎開時につくった詩が刻まれているそうです。