新海三社神社

佐久市田口宮代(平成17年4月24日)

この神社の御祭神は佐久地方開拓の祖神である興波岐命と建御名方命、事代主命、誉田別尊で、佐久地方三庄三十六郷の総社です。古から武将の尊崇があつく、源氏、足利氏、田口氏、武田氏、徳川氏、大給氏らが社領寄進、神殿修理再建などを行っているようです。参道の2本の大ケヤキ、その奥に続く杉並木が歴史を感じさせ、東本社は室町時代、武田信玄による再興といわれ重要文化財に指定されています。同じく重要文化財指定の三重塔は室町時代末の建立で、この神社の神宮寺の塔として建てられましたが、明治時代に入って廃仏毀釈の際には神社の宝物庫として破壊を免れたという事です。詳しい由緒、社殿の説明などは拡大写真でどうぞ。
こんなに由緒のある凄い神社だとは露知らず、何の予備知識もなく訪れた私にとって何よりも嬉しかった事は、寛政10年(1798)建立のドッシリと落ち着いた狛犬さんが出迎えてくれた事です。

(寛政10年(1798)建立)

(昭和15年建立)

竜岡城跡に建っている一の鳥居。新海三社神社は未だ遥か彼方です。

境内の入口に建つ両部鳥居

参道の片隅に置かれた道祖神

境内への階段

その重量感で参拝者を圧倒する信州尾付狛犬

威圧感のある拝殿

まさに一幅の絵といった感じの
重要文化財指定、三重の塔と東本社

左から相殿・西本社・中本社の各社殿

重要文化財指定の東本社

重要文化財指定の三重の塔。背景の杉の緑と淡いピンクの桜に彩られ
一際映えるこの塔が、明治期に打ち壊されなくて本当に良かったと思いました。

神楽殿。ここから見る
三重の塔と東殿は最高です。

東殿入口にいた目立たないしょうわ狛犬

由緒、社殿の説明、狛犬の拡大写真はこちらで