鼻顔(はなづら)稲荷神社

佐久市岩村田花園町4261(平成22年11月3日)

東経138度29分28.39秒、北緯36度16分2.13秒に鎮座。

 岩村田駅の東南東約1.6km、湯川東の崖地上に社地があり、京都清水寺と同じ懸崖造りの社殿が特徴的な神社です。
 湯川対岸から見える社殿は全て崖の上に張り出した造りで、紅葉真っ盛りの鎮守の杜の様々な色のハーモニーに溶け込んだ懸崖造りの社殿は、素晴らしい景観を見せていました。
 入口には社号標と共に朱の両部鳥居が建立され、参道を進むと二の両部鳥居脇から男坂の参道が始まります。表参道となる女坂は最奥に作られ、中間に旧参道なのでしょう、通行禁止になっている急石段があり、そこに明治29年生まれの出雲丹後狛犬が建立されています。急石段脇にケヤキと赤松が双生した「相生の樹」が聳え、女坂の参道が始まります。参道脇には石碑や石仏が沢山見られ、境内に上がると目の前に御姿殿、左に妻入りの拝殿・本殿・社務所・参籠殿入口があります。本殿は磐の中に埋め込まれたように建立されている柿葺きの社殿で、そこはかとなく神秘性が感じられます。
 社務所東の岩場には「御神窟」の額が掛かる旧本殿が残り、中には小さなお狐様が山ほど奉納されていました。
 案内板には「日本五大稲荷のひとつと数えられている」と書かれているのが頷ける、素晴らしい稲荷社でした。

 御祭神:宇迦御魂命・大宮能売大神・猿田彦命
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、初午祭(だるま供養)・2月初午の日、二の午祭・2月二の午の日、小満祭・5月小満の日、例大祭・9月16日、除夜祭・12月31日
 由緒:永禄年間(1558〜69)、商売繁盛を願い望月源八によって、京都の伏見稲荷から勧請されて鼻顔の地(現花園町)に創建された。京都の伏見、佐賀の祐徳、茨城の笠間、愛知の豊川とともに日本五大稲荷神社の1つとして広く信仰され県内外から参拝者が訪れる。天下泰平、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、学徳成就などにも御利益がある。 社名は旧地名から鼻顔稲荷神社と命名された。
(境内案内、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)


湯川対岸から見る神社全景
社頭
神社入り口
入口に立つ一の両部鳥居 社号標
参道の立つ二の両部鳥居

女坂(表参道)から境内へ

参道に立つ三の台輪鳥居
参道の様子
参道脇に建つ神楽殿
参道側と湯川対岸から
手水舎 水琴窟
通行禁止の急石段に立つ両部鳥居
現在は通行禁止となっている急石段
両部鳥居脇にいる明治29年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・白井■太郎 明治29年(1896)8月20日建立)
表参道石段下に聳える、ケヤキと赤松が双生した「相生の樹」
表参道となる石段参道入口
表参道石段参道途中に立つ四の両部鳥居
表参道石段脇の石碑 表参道石段脇の末社
石仏 如意輪大女
道祖神 出世不動
表参道石段の様子
境内入り口
境内の様子
御姿殿
御姿殿内のお狐様
鍵を咥えたお狐様と巻物を咥えた子持ちのお狐様です。
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拝殿・本殿・社務所・参籠殿入口
参籠殿
社務所
拝殿
本殿
本殿前にいる白狐様
湯川の断崖に朱塗りの柱で支えられた懸崖造りの社殿全景
左から拝殿・本殿、社務所、参籠殿
磐の中に埋め込まれたように建立されている
「御神窟」の額が掛かる旧本殿
旧本殿前にいる強面のお狐様
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男坂から境内へ

男坂入口に掛かる神橋
男坂の石段
男坂
男坂に立つ両部鳥居
男坂の様子
参道に立ち並ぶ稲荷鳥居


境内から見える湯川と湯川で休む鴨の群れ