須沼神明社

大町市常盤須沼(平成18年10月15日)

 この神社は大糸線・安曇沓掛駅北約1km、須沼地区の国道147号線と306号線の中間に鎮座しています。長閑な田園風景の中のこんもりとした鎮守の杜と、背景に北アルプスを頂いた光景は、昔からの変わらぬ姿を留めているようで、日本人としては郷愁を感じる風景でした。舗装された真っ直ぐな参道が神社へと続き、森の中に吸い込まれるように消えていきます。真っ白い鳥居を潜るとすぐに大きな神楽殿が建ち、その脇をすり抜けて拝殿へと向かいます。拝殿にも千木が乗せられ、本殿はもちろん神明造でした。
 御祭神:天照皇大神
 由緒:常盤須沼地区の産土神社で、創建は鎌倉時代初期と考えられています。江戸時代は穂高神社の末社との記録があり、また、隣の宮本地区に鎮座する国宝・仁科神明宮との繋がりも深いとされています。昔は例祭時に奉納された「須沼歌舞伎」が有名だったそうです。
 例祭:新年祭(元旦)、祈年祭(4月17日)、夏越の大祓式(6月27日)、風祭(8月27日)、前夜祭(例祭の前日)、例祭 (9月・敬老の日)、新嘗祭(11月第2日曜日)、大祓式(12月17日)(北安曇の神社参照)

神社遠景 神社入口
社号標 境内入口
手水舎とご神木 神楽殿
拝殿 神明造本殿
境内社、左から
三崎社、稲荷社、秋葉社、八幡宮、
春日社、八王子社、天満宮
上部を失いながらも
逞しく再成長を始めたご神木